不登校は1日3分の働きかけで99%解決する

不登校は1日3分の働きかけで99%解決する
【著者】スクールカウンセラー・前瀬戸内短期大学准教授 森田直樹
【amazon評価】★★★★★★★★

息子は幼稚園の頃に集団生活につまずき、毎日号泣するのを説得しながら通わせていました。

当時はまだ息子に発達凸凹があることもハッキリと判明しておらず、本人も言葉での説明がうまくできない様子でパニックするばかり。

何が幼稚園生活への抵抗になっているのか原因がつかめずにいました。

そのうち二次障害と思われる症状がではじめて、「こんなに頑張って幼稚園って行かさなくてはならないものなの?」という疑問が私の中に湧き上がってきました。

結局息子はその幼稚園をやめ、保育方針のあう近隣の幼稚園に通うことになりましたが、この経験から、「小学校もいつ何が原因で不登校になってもおかしくない」という心構えで過ごそうと思いました。

その時に将来の参考になればと、選んだ一冊です。

息子は現在小学校の特別支援学級に在籍していますが、知的には高いため、学力と気力がマッチする授業については学年の通常学級で受けています。

そのため通常学級の子どもたちの様子も目にする機会があるのですが、様々な事情ですでに不登校になっている子、なりかけている子がたくさんいる事を知りました。

やはりこれまで登園や登校に関してトラブルなくきた親御さんは、「どうしてうちの子が…」「なんで家ではニコニコしているのに、朝になると具合が悪くなるのかな…」と、普通に登校して欲しいという意識が強くでていて、不登校になることへの極端な焦りがあるように感じられました。

また、そこに至ってしまった状況を反省しながら、でも仕方がなかったと自らの言い訳をする…というような、解決していくには程遠いところで混乱したまま時間が過ぎてしまう場合もあります。

不登校本人の子どもにとっては、これからどうしていくかが最も重要で、冷静に状況を捉えて親が対策をとって働きかけていかなければなりません。

家庭での対策をとらないまま解決することはきっと少なく、学校と子どもの力だけで状況が良い方向へ進んでいくとは思わないほうが良いでしょう。

本書は、不登校の子どもを再登校へ導くためのヒントを知ることができます。

また、その知識を得ることで不登校を未然に防ぐことにも繋がります。

本書で一番大切とされていること、それは我が子に向き合って誉めること。

一日三分で済む魔法です。

学校でのあれこれに挫折して立ち向かうパワーを無くしてしまった子どもは、心の栄養が不足しています。

それは、子どもの自信の水であり、それをまた毎日愛情の言葉でいっぱいに満たしてあげることが、再登校に繋がると筆者は語っています。

問題を抱えて不登校になっている子どもを誉めるのが難しいと思う場合もあるでしょうが、だからこそ、親子関係を見直し、気持ちを向ける意識をもたなければなりません。

本の中には色々な原因で不登校になった子の事情や、親へのアドバイスと家庭での対処が記録されています。

単純な働きかけに見えますが、私もいつの間にか用事をしながら子どもの話を「うんうん」と片手間で聞くことが増えていることに気づかされました。

これは、全力で子どもの今に向き合えているとは言えません。

成長してパニックの頻度が減り、子どもが分かりやすく訴えを起こさない年齢にかかってくるからこそ、日々真剣に子どもに向き合って、心の内面に触れる努力をしなくてはいけなかったのだと気づき、今ならまだ間に合う、子どもと対話する時間をしっかり意識をしてとっていこう!と、心を改めることができました。

とても基本的な親子関係の概念ですが、だからこそ忘れがちになってしまうもの。
お互いに認め合い、褒め合うことを忘れずにいたいと思います。

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