大人の発達障害はここに相談しよう

発達障害

今はインターネットが発達した時代です。

人間関係の悩みを抱えていたり、何となく生きづらさを感じていたりする人が、インターネットで調べ物をしているうちに「アスペルガー症候群」「学習障害」などの言葉が目に留まる機会があるかもしれません。

くわしい情報を知っていくうちに、自分に当てはまることが多いと、

「もしかして自分は発達障害なのではないか?」

と疑ったりショックを受ける人もいると思います。

もし、幼いころから生きづらさを感じていたり、人とのコミュニケーションに悩んでいたりして、それがあまりにも日常生活に影響が出ているのであれば、この記事で紹介する機関へ相談してみることがあなたを救うひとつの鍵となるかもしれません。

この記事では、「自分はもしかして発達障害では?」と疑っている大人の方たちへ向けて、大人の発達障害の相談窓口と、受けられる支援のくわしい内容をお伝えします。

相談窓口「発達障害者支援センター」について

発達障害

平成17年4月に「発達障害者支援法」が施行され、発達障害を法律に規定し、乳幼児期から成人期までの一貫した支援が明確化されました。

そこで、発達障害者支援のための専門機関として全国に「発達障害者支援センター」が設置され、医療・教育・福祉・就労等の関係機関が連携をはかって発達障害者を支援していくことになったのです。

もしあなたが「自分は発達障害ではないか?」と疑い、もし日常生活に困難をかかえていたり、誰かの助けを必要としている状況ならば、まずはお住まいの地域の「発達障害者支援センター」に問い合わせてみましょう。

「発達障害者支援センター」でおこなわれているのは、相談支援、発達支援、啓発活動、研修会、就労支援などです。

最近は、テレビやインターネットで発達障害がとりあげられることも多く、昔にくらべて世間一般の認知度はかなりあがってきています。

しかし、障害の中身についてはいまだに誤解も多く、さらに発達障害の専門家がまだまだ少ないことから、十分な理解や支援を受けられず、普段の生活に不安や困難を強いられているご本人や家族がとても多いと思います。

これまで発達障害の子どもの療育を目的とした機関はありましたが、大人の発達障害者への支援は遅れていました。

大人が相談できる専門の相談機関ができたことは、非常に画期的なことなのです。

どんな人が相談できるのか

発達障害

原則として「発達障害者支援センター」のある都道府県・政令指定都市にお住まいのご本人や家族、または発達障害のある人にかかわる関係機関や施設の方が利用対象となっています。

電話相談もおこなっているので、まずはお住まいの地域の「発達障害者支援センター」に電話で相談してみることをおすすめします。

センターは管轄地域内の関係機関と連携しており、相談者の近くの市町村の相談窓口や、医療機関の情報も提供しています。

※発達障害者支援センターの一覧
http://www.rehab.go.jp/ddis/%E7%9B%B8%E8%AB%87%E7%AA%93%E5%8F%A3%E3%81%AE%E6%83%85%E5%A0%B1/

発達障害者支援センターの利用の仕方

発達障害

発達障害者支援センターは、発達障害の人なら誰でも無料で利用することができます。

基本的に相談は予約制となっています。

電話やメールで受け付けをしていますので、都合の良い日に予約を入れましょう。

予約がないと相談を受け付けてくれませんので注意してください。

センターによっては事前に相談シートなどに記入をして提出するようなケースもあります。

くわしいことは管轄の発達障害者支援センターに問い合わせましょう。

また、家族や付添人が相談に同席したい場合は、そのむねを予約時に伝えましょう。

センターによってはそれぞれ別室で相談を受けるケースもあるので、事前によく確認してください。

もし本人に抵抗がある場合は、家族や関係者のみの相談も可能です。

どんな支援をしてもらえるの?

発達障害

発達障害者支援センターでは、「相談支援」、「発達支援」、「就労支援」、「研修会」などをおこなっています。

具体的には、日常生活、人とのコミュニケーション、学校生活、就労などについて専門家がアドバイスをしたり、各悩みに応じた相談窓口の紹介をしたり、家族会などに関する情報提供をしたりなど、発達障害全般についての相談や助言をしています。

たとえば、発達障害者本人から就労についての相談があったとします。

その場合は、他者とのコミュニケーションでどんな点に問題を抱えているのかを具体的に聞き、周囲とのかかわり方や状況の改善法について一緒に考えたり、関係機関との連携を視野に入れたアドバイスをおこなったりします。

また本人が障害者雇用を希望する場合には、手帳の取得について、また就労支援機関の利用の仕方について助言をすることもあります。

発達障害に関することなら、どんなことでも相談に応じ適切なアドバイスをしてくれますので、悩んでいること、困っていることは何でも話してみましょう。

よくある相談例

発達障害

発達障害者支援センターで受ける相談には、以下のようなケースが多いようです。

※本人からよくある相談例

・人間関係がうまく行かず孤立してしまう

・人となにを話せばいいのか分からず会話のキャッチボールがうまくできない

冗談が分からず、すぐ真に受けてしまう

・同時にふたつのことをするのが苦手で、要領がわるいと言われる

・職場で何度もおなじミスをしてしまう

一度言われただけでは理解できない

周りに迷惑をかけていることに居たたまれない気持ちになる

※家族からよくある相談例

自分勝手な行動が多い

・思ったとおりにならないと家族に当たる

会話がかみ合わない

・ささいなことですぐに腹を立てる

・病院を受診させようとしても拒否する

将来が不安

これらの相談に対し、専門知識を持ったスタッフが親身になって助言をしてくれますので、自分だけで悩まずにぜひ積極的に利用してみることをおすすめします。

なお、発達障害者支援センターでは、検査や診断は行っていません。

もし発達障害の検査や診断を受けたい場合は、専門の医療機関を受診する必要があります。

検査や診断をしてもらいたい場合はどうするか?

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まずは発達障害者支援センターで医療機関を受診したいむねを相談してみましょう。

そこで適切な医療機関を紹介してくれる可能性もあります。

自治体によっては、発達障害に対応した医療機関を一覧にしてホームページに載せているところもあります。

自分の地域の自治体ホームページをチェックしてみましょう。

実際に受診をすることになった場合、以下のポイントをおさえておきましょう。

まず、大人の発達障害を検査・診断するときには、「成育歴」が非常に重要な情報になります。

母子手帳や、学生時代の通知表や作文、幼いころを撮影したビデオなどがあると非常に参考になりますので、それらの資料を持参するようにしましょう。

これまでの成育歴(卒業校、職歴など)をまとめ、実際に今困っていることや悩んでいることなどをメモして、すぐに伝えられるようにしておきましょう。

知能検査を受けたことがあれば、その結果表があると役に立ちます。

また、もし可能なら、親や身内など本人の幼いころをよく知っている人と一緒に行くと良いでしょう。

発達障害者への就労支援について

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大人の発達障害の場合、就職支援を希望している人も多いかと思います。

もし「すぐにでも就職したい」、「就職先を紹介してほしい」と思っている場合には、「ハローワーク」がもっとも基本的な選択であると言えます。

ハローワークでは、発達障害の人に向けた職業相談や職業紹介をおこなっています。

それぞれの特性に応じて、福祉や教育等の関係機関と連携した「チーム支援」でサポートをし、就職の準備から職場へ定着するまでしっかり支援してくれます。

また「障害者トライアル雇用」と言う3カ月の試用雇用もあり、適性や職場との相性をじっくり試すことも可能なので、希望する人は相談してみましょう。

さらに、ハローワークでは都道府県単位で「障害者就職面接会」が年に数回ひらかれています。

ここでは、企業の採用担当者と実際に会って話ができるのが魅力です。

仕事内容や労働条件について、また自分の障害のこまかい点や配慮してもらいたい点について、情報交換をしながら面談をすることができます。

ハローワーク以外では、障害者向けの就職サイトや人材紹介会社も多数あります。

さまざまな情報を集め、自分とマッチする1社とめぐり会うために出来るかぎり手を尽くしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

大人の発達障害者へのサポート体勢は、思いのほか充実していることがおわかりいただけたのではないかと思います。

「障害者発達支援センター」は無料で利用ができますので、生きづらさや困難を感じている人はひとりで悩まずに気軽に相談してみることをおすすめします。

専門家の意見やアドバイスから、新たな未来への道が開けるかもしれません。

より良い生き方を目指すためには、まずは情報収集が大切です。

そのために、このような専門機関を積極的に利用し、知識をたくわえていきましょう。

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