発達障害者の就職を成功させる21のポイント

就職

就職をめざしている発達障害者は、さまざまな不安を抱えています。

発達障害者が就職をしようとした際に

・利用できるサービスや制度の紹介
・就職活動のポイント
・就労の前に知っておきたい基礎知識

などを、わかりやすく説明していきます。

皆さんが自分に合ったサービスを選び、より良いサポートを受けて希望の職に就けるよう、これらの情報をぜひ活用してくださいね。

★Point画像をチェックするだけでも、ポイントが分かります‼︎

自分が発達障害かどうかの診断を受ける

大人の発達障害者が就職を考えた場合、発達障害かどうかの診断を受けることには様々な利点があります。

01.就職 診断 02.就職 利点
  • 対処法をさぐるヒントになる
  • 障害に合わせた治療を受けるきっかけになる
  • 必要であれば薬を処方してもらうことも可能

これらは少しでも早く困難を取りのぞき、問題を解消していくために非常に有意義なことです。

しかし、世間には診断を受けることに否定的な考え方もあるため、絶対に診断を受けるべきだとは一概には言えません。

「社会生活をおくる上で困難が生じていれば、診断が下ることで公的支援を活用できるようになるなどの利点はある」「障害の程度によっては、あえて診断を受けなくてもいいのではないか」と考える人もいます。

ここでは、専門医に診断を受けることを前提として話を進めていきます。

医療機関が行える事柄

  • 発達障害の診断
  • 診断書の発行
  • 認知行動療法
  • 処方箋の必要な薬物療法

特に、障害者手帳の取得を考えている場合は、医師の診断書が必要であり、受診は必須となります。

診察は専門医によって行われますが、まだまだ発達障害に精通している医師が少なく、正しい診断をしてもらえない恐れもあるため、診断を受ける際には、各都道府県にある「発達障害者支援センター」に問い合わせ、発達障害の診断が可能な医療機関を紹介してもらいましょう。

03.就職 手帳取得 04.就職 支援センター

発達障害者支援センターで行っていること

  • 発達障害全般に関しての相談や助言
  • 就職希望者にも適切なアドバイス
  • ※相談は無料ですが、予約制となります。

ぜひ一度コンタクトを取ってみることをおすすめします。

☝[全国の発達障害者支援センター一覧]

「障害者手帳」を取得するメリットとデメリット

就職をする時に、発達障害者がまず最初に考えておくことは「障害者手帳を取得するかどうか」です。

障害者手帳を取得すると、企業の障害者雇用枠での就職が可能になります。

05.就職 手帳メリット 06.就職 手帳デメリット

手帳取得のメリット

  • 障害者雇用枠での就職、転職が可能になる
  • 所得税、住民税、自動車税など、税金の軽減が受けられる
  • 電車やバス、NHK受信料など公共サービスの割引が受けられる

手帳取得のデメリット

  • 実質的なデメリットはほとんど無い
  • 手帳の取得自体が、本人にとって心理的なストレスになる場合があります。

手帳を持っているかどうかは、自ら見せないかぎり他人には分かりません。

手帳を取得したからと言って、周りから偏見の目で見られるようなことはありません。

しかし、手帳の取得はあくまで任意ですので、持っているだけで心の負担になるような人は、無理に取得する必要はありません。

サービスを受けることで自分の生活が便利になるようであれば、手帳の取得を考えてみましょう。

自分にはどんな仕事が合っているのかを考える

発達障害情報ナビ"やりがいを持ちながら長く働き続ける為に大事なことは、「自分の能力を生かせる仕事を選ぶ」こと。

誰にでも「得意なこと」と「苦手なこと」がありますね。

特に、発達障害者は「自分の強みを生かす」ことで「苦手な部分をカバーする」ことが可能となります。

発達障害者は、他者とのコミュニケーションに問題を抱えて悩む人が多い傾向にあります。

職種によっては、人との関わりをあまり必要とせず、自分のペースで向き合える仕事も数多くあります。

07.就職 強み仕事内容は実に多岐に渡っているため、「自分は人間関係が苦手だから社会に出て働くことなんて無理だ」などと最初から諦めず、自分の特性や症状の傾向、得意分野、苦手分野などをよく考えながら、自分に合う仕事を探してみましょう。

行動することで新しい発見もあります。

また、他者からのアドバイスにより、新たな展望が開けるケースも多々あります。

自らの可能性を広げていくためにも、ぜひ様々な情報に触れる機会を多く持つようにしてみてくださいね。

自分の希望する働き方を考える

男性 手をあげるどんな仕事を選ぶのかと同じくらい大切なことが「働き方」です。

「自分にとって仕事とは何か?」を改めて考えてみましょう。

例えば「やりたい仕事がある」「専門家になりたい」など、その仕事に対してやりがいを感じているかどうか。

明確な目標がある場合は、職種や仕事内容を重視して仕事選びができているかどうか。

08.就職 希望する働き方しかし、仕事は生きていくための「手段」です。

「安定した生活」を一番に望むのであれば、職種や仕事内容よりも、労働条件を第一に考えることが得策であるケースもあります。

また、何としても正社員になりたいと思っているのか、アルバイトやパート、契約社員なども視野に入れているのかによっても、就職活動の仕方は変わってきます。

働き方はライフスタイルに大きくかかわってくるので、自分の理想とする働き方をよく考え、できれば色々な人の意見を聞いて参考にしながら決めていくことが良いでしょう。

やりたい仕事、向いている仕事が分からない場合

09.就職 適正検査もしも「やりたい仕事が分からない」「自分の得意分野や興味がはっきりしない」などの場合は、「職業適性検査」や「職業興味検査」を受けてみるのもひとつの手段です。

「職業適性検査」とは、通称GATB(厚生労働省編 一般職業適性検査[General Aptitude Test Battery])と呼ばれ、様々な職業がある中、自分にはどんな職業が向いているのかを、意欲面ではなく能力面で判定するテストのことです。

得点が高くなるほど、多くの適性があるということになり、就職試験でもよく採用されている試験です。

※「職業適性検査」を受けるには、若者サポートステーション(ハローワーク)と障害者職業支援センターを通す必要があります。

010.就職 興味検査また、「職業興味検査」は「自分がどんなことに興味を抱いているのか」「どのような職業や仕事に関心を持っているか」を調べる検査のことです。

適性を診断するものではなく、あくまで自分のやりたいことや興味の方向性を調べるための検査です。

仕事に対して具体的なイメージが湧いてこない人は、こうした検査が判断の助けになるかもしれません。

どちらもハローワークなどの公共機関の場合は無料で受験ができますので、興味のある人はぜひ利用してみましょう。

就職活動について

発達障害者の就職活動には、「ハローワークの障害者雇用枠を利用する」「民間の就職支援サービスを利用する」などの方法があります。

011.就職 就職活動 012.就職 成功の秘訣

💡軽度の発達障害の場合

障害者雇用枠を利用せず、一般雇用枠で就職をするケースもあります。

発達障害者が就職活動をするとき、情報集めからひとつひとつの判断までを自分ひとりで行うことは、非常に負担が大きいことでしょう。

信頼できる相談先を見つけ、個人個人に合った適切なアドバイスを受けることが出来れば、より希望に近い仕事にめぐり合える可能性が高くなります。

どんな仕事をしたいか、どんな風に働きたいか、どのような支援を必要としているかを考えていく際に、こうしたアドバイザーの存在は非常に大きな役割を果たします。

そのため、公共機関や民間のサービスの利用をおすすめします。

ハローワークを利用する場合

013.就職 ハローワーク発達障害者が就職を考えた時に、まず一番に利用したいのがハローワークです。

ハローワークには障害者のための専門員や相談員がおり、求人の申し込みから就職したあとのケアまで一貫したサービスを行っています。

熟知したスタッフと相談をしながら就職活動を進めていけることは、大きなメリットです。

ハローワークの魅力

  • 求人数の多さ。
  • 希望に沿った就職をするためには、できるだけ多くの情報にふれることが大切です。
    求人数が多く、障害者へのサポート体制がしっかり整っているハローワークは、個人へのきめ細やかなサービスを行ってくれる点で非常に安心です。

ハローワークの利用は

  1. まずは障害者専用の窓口に行き、申請をするところから始まります。
  2. その後、求職についての相談や支援を、利用者にあわせて個別におこなっていきます。
  3. 求人情報の見方
  4. 履歴書の書き方
  5. 面接の仕方
  6. 転職相談

また、本人の希望があれば、面接に同行してくれるケースもあります。

ハローワークを活用するメリット

  • 多くの企業が参加する「合同就職面接会」がある。
  • 多くの企業と直接話ができたり、面接を受けたりすることが可能です。
    求職者にとって、非常に貴重なチャンスです。
  • 大小さまざまな規模の「就職面接会」が行われている。
  • 地域の福祉関係機関と連携をとっており、各種福祉サービスの紹介をしている。
  • 必要と判断されれば、就労面と生活面をサポートしてくれる「障害者就労支援センター」、就労のための訓練を目的とした「就労移行支援事業所」「職業訓練校」などを紹介してくれる場合もあります。

ハローワークの大きな特徴

  • 「トライアル雇用」を行っている。
  • こちらは、就職に不安を持つ人が3ヶ月間試しにその企業で働くことが可能だという制度です。
    3ヶ月の契約期間が終わり、会社がこのまま採用したいと考えた場合、正式雇用となります。
    仕事を実際に試し、仕事内容や職場環境をじっくり体験できることは、企業側と求職者のミスマッチを防ぐためにもたいへん有意義です。
014.就職 ハロワ メリット 015.就職 ハロワ求人

このように、就職のあらゆるサポートをおこなうハローワークは、発達障害者の就職活動において、大変心強い味方となってくれます。

希望の就職を実現させるためにも、ぜひ有効に活用しましょう。

障害者向けの求人票かパソコンで閲覧することができます。

また、インターネットで求人情報を閲覧できる「ハローワークインターネットサービス」がありますので、どんな求人があるのか事前にチェックしておくと良いでしょう。

☝ハローワークインターネットサービス:https://www.hellowork.go.jp

就職サイトを利用する

016.就職 サイトメリットハローワーク以外にも、障害者専門の就職サイトを利用する方法があります。

インターネットで求人情報を得て、そこから応募をします。

大手の就職サイトでは取扱件数も多く、勤務地・雇用形態・職種など希望に合わせて求人を検索できます。

インターネット上でいつでも自由に情報を見ることができるので、大変便利です。

サイトでは、

  • 履歴書や職務経歴書の書き方
  • 面接の対策
  • 過去の採用実績
  • 先輩からのアドバイスやメッセージ
  • 職業の適正診断

など、幅広いノウハウが書かれていたり、役立つコンテンツも多数揃っていたりしますので、ぜひ就職活動の参考にしてくださいね。

会員になると、専任のアドバイザーが「個別相談」「仕事の紹介(内定までのサポート)」を行ってくれます。

不安な点があれば、その都度相談に乗ってくれるなど、細やかなサービスも行き届いています。

※障害者専門の就職サイトは、基本的に障害者手帳が必要になりますのでご注意ください。

役立つ情報がたくさん載っているのでサービスを利用するしないにかかわらず、ぜひ一度目を通して参考にされることをおすすめします。

人材紹介会社を利用する

017.就職 人材紹介メリット最近では、障害者向けの人材紹介会社も充実してきています。

こちらは利用者と企業の橋渡しを行っており、利用者ひとりひとりの希望に合った仕事を紹介してくれます。

担当者が仕事を紹介してくれるため、自分で1件1件求人情報を探す必要がありません。

また、会社側で実際に企業の人事担当者などと綿密な話し合いを行い、障害を持つ人が無理なく働ける環境かどうかを事前にチェックするなど、障害者者が安心して働けるケアを行っています。

仕事の紹介だけでなく、面接対策を行ってくれたり、実際の面接時にはスタッフが同行してくれたりと、頼もしいサポートが魅力です。

入社後にも面談を行ったり、スタッフが企業側と仕事内容の調整をしたりと、利用者が長く安心して働けるよう就職後のフォローも徹底しています。

こちらも就職サイト同様、基本的に障害者雇用枠での就職を前提にしているので、障害者手帳を取得していないとサービスは受けられません。

利用を考えている人は手帳を取得しておきましょう。

就職へ向けた準備のポイント

発達障害_就職へ向けた準備のポイント発達障害者が利用できるサービスはたくさんあり、サポートも非常に充実してはいますが、実際に就職をするのは自分です。

就職活動をするにあたっては、自分なりにしっかり準備をして事に向かう姿勢が大切になります。

ここからは、就職活動に向けた具体的な準備のポイントと、必要な心構えについて説明していきます。

応募する段階で必要なこと

018.就職 応募前・求人情報に不明な点や不安な点があれば、あらかじめメモをしておき、いつでも確認できるようにしておく。

・就職活動を手際よく進めるために、連絡先、応募期限、必要書類の確認は念入りに行っておく。

・採用試験の内容をよく確認し、実技試験など対策が必要なものはしっかり備えておく。

・問い合わせをするときは、事前にメモを用意し、大切なことを聞きそびれたり伝え忘れたりすることのないよう気を付ける。

・人気のある仕事は応募者も多く、すぐに応募を締め切ってしまうケースもあるため、「これ」と思う求人があったら、すぐに行動する。

履歴書を書くときに気を付けるポイント

019.就職 履歴書注意点・偽りなく正確に書き、できるだけ読みやすい字で丁寧に書く。

・急ぎの場合にすぐに対応できるよう、予備の履歴書や写真はあらかじめ多めに準備しておく。

・職務経歴書が必要な場合には、応募する会社の求人内容に合わせて、できるだけ自分のアピールできるポイントを付け加える。

面接を受ける前の準備について

020.就職 面接前・遅刻をしないよう、交通手段や、移動にかかる時間、面接会場までの道順をしっかりチェックしておく。

・必要書類に漏れがないかを、再度チェックしておく。

・面接時に自分を最大限にアピールできるよう、自分の考えをまとめ、自己紹介や意気込みなどをしっかり相手に伝えられるように備えておく。

・疑問点があれば、当日に確認できるよう、忘れないようにメモをしておく。

面接時の注意点

021.就職 面接時注意点・第一印象は非常に大切なため、服装や髪型などの身だしなみを整え、清潔感のある恰好をする。

・最初と最後のあいさつは相手に大きな印象を与えるため、明るくはっきりとあいさつする。

・動作や座っている姿勢も観察されているので、気を抜かずに行儀よくふるまう。

・面接は自分をアピールする場だが、無理に誇大し過ぎるよりも、仕事に対する意気込みや情熱を素直に伝えるほうが好印象を与えるということを心に留めておく。

まとめ

22.就職 まとめ今回は発達障害者の就職を成功させるポイントについて、詳しく説明してきました。

就職は人生を左右する大きな決断です。

ぜひこれまでお伝えしたきたことを参考にして、様々なサービスを活用し、有意義な就職活動をしてくださいね。

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