【amazon評価】★★★★★★
次男が幼稚園に入園した頃にたくさん参考にさせてもらった本です。
次男は、4歳から入園して2年保育でしたが、最初の一年は「ほとんど教室にいることができない」「行事に参加できない」など色々なことに困っている子でした。
この本では、14の事例があげられています。
それぞれの事例ごとに、
①まずその場でどのような対応をすれば良いのか
具体的な言葉かけの例が挙げられています。
問題行動が起きた時に、本人や、その行動を見て驚いているであろう周りの子ども達に何と声をかけるのがよいのか、どのような対応をしたらいいのかの例が挙げられています。
②対応するときにしてはいけないNG行為とその理由
私がこの本で一番良いと感じたのがこのNG行為とその理由です。
良かれと思ってやったことが、子どものパニックに拍車をかけてしまうということが過去にあったからです。
どのような介入がどのような理由で子どもに対してNGになるのかを、詳しく説明してくれています。
何故これまでの介入方法では効果がなかったかがわかれば、対応する側の行動を変える目安にもなると感じました。
③問題行動をおさめる、または起こさないためにはどのような対応をしていけばよいのか
子どもがどのような理由を持ってその行動に出ているのかを分析していくことで、きっかけとなる出来事が起こらないようにする、違う方法にするなど、環境側の変化を具体的に説明しています。
例えば、教室内での合図の出し方やお知らせの仕方を変えてもらうことで、問題行動を起こすきっかけをなくしていくことができる、という感じです。
これら3つの具体的な解説は、先生に「幼稚園でこうしてみてほしい」と伝える時にはもちろん、「この対応はやめてほしい」と伝える時にこの本を見せるだけで済むため先生との関係をギクシャクさせることもなく、説得力もありました。
やめてほしい対応を伝える時に言葉だけだと先生を非難するようにもなりがちですが、本があることで先生との関係を良好に保ちつつ対応をお願いできるので、大変ありがたく活用させていただきました。
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