発達と障害を考える本2ふしぎだね!?アスペルガー症候群〔高機能自閉症〕のおともだち

発達と障害を考える本2ふしぎだね!?アスペルガー症候群〔高機能自閉症〕のおともだち
【著者】内山登紀夫監修 安倍陽子、諏訪利明編
【amazon評価】★★★★★★★★

私の息子、長男は小学一年生の時にアスペルガー症候群の診断が出ました。
どうしたらいいのか全く分からなかった時に、発達障害について書かれた本を探して入った図書館で最初に手に取った本です。

絵本のような大判サイズで、発達障害児とともに学校で過ごす先生や同じクラスの子どもたちに向けて書かれているシリーズです。

第一章の[どうしよう?こんなとき]は、アスペルガー症候群の子どもが学校で起こしてしまういくつかの「行動」について、子どもたちにもわかりやすく、イラストが多めに描かれています。

それらを例に「なぜその子はそのような行動に出てしまうのか」「周りの子どもや先生がどうしたらそれを防ぐことができ、お互いに困らずに過ごしやすくなるのか」のアドバイスが書かれています。

挙げられている例の中に、長男の問題行動とされていた「思い通りにならないとパニック」「100点でないと気がすまない」「ドッヂボールができない」がありました。問題行動を起こす時に「本人はこんなふうに思っているかもしれない、だからこんな行動に出るのかもしれないし、困っているのは周りだけではなく本人なのだ」と、まさに目からウロコでした。

自分の持っている常識だけでは、この子は計り知れない、と感じさせられました。

第二章の[アスペルガー症候群って何?]は文章がメインでアスペルガー症候群の解説がされています。

ふり仮名がふられていますので、やはり子どもたちが読んでも理解できるように、との配慮を感じます。

最初に書かれている「ここで紹介する特徴は、アスペルガー症候群のすべての人に当てはまるものではありません。

一人一人ちがっています」という文章が、この障害があるからと一括りに扱ってはうまくいかないのだ、という基本的な考えにつながりました。

アスペルガー症候群が自閉症の一つであること、3歳くらいまでに特徴が現れること、どのような特徴が見られるのか、周りの人はどのようなポイントを抑えて手助けしたらいいのかが書かれています。

病院で医師から話してもらった診断内容や、診断のために成育歴を細かく質問されたことなどとの整合性があり、説明もわかりやすいです。

不安がいっぱいで、たくさんの文字を読む気力のなかった当時でしたが、第一章がイラスト豊富で読みやすかったため、読むことへの抵抗が減っていたのか、第二章の文章も読みやすかったです。

子ども向けの雰囲気はありますが、入門の本として大変わかりやすくまとめられています。

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