ソーシャル・ストーリー・ブック 書き方と文例

ソーシャル・ストーリー・ブック 書き方と文例
【著者】キャロル・グレイ著 服巻智子訳
【amazon評価】★★★★★★

我が子(長男)は国語力に特化したアスペルガー症候群です。

幼児期から、年齢にふさわしくないと感じるほど難しい単語を使ったり、大人のような言い回しを使ったりすることがあります。

そのため、周りの大人はつい「この子は言えばわかるはずだ」と感じてしまいます。

長男が小学一年生の時に「先生の話を聞いているときに話をしない」「指名される前に勝手に答えない」という指示を守れず、注意を受けてパニックになってしまうことが何度か続きました。

その時、“指示や注意を理解できているかどうか”と“国語力が高い”のとは別の問題である、ということを、小学校に定期的に来ていた巡回サポートの先生から教わりました。

その時に教えてもらったのがこの本で紹介されている、ソーシャル・ストーリーズを書くことでした。

ざっくりとした予定、約束事だけでは理解しにくいことを、本人に分かる言葉遣いで肯定的な文章を使って物語のように説明するのですが、自分で考えて書くのは少しコツが必要だったので、たくさんのソーシャル・ストーリーズの実例が書かれているこの本を参考にして考えました。

本の中に、ソーシャル・ストーリーズは「社交上の約束事や暗黙の了解ごとについて、ASDの認知特性による物事・現象の理解の仕方と定型発達の人たちのそれとの認識の溝を、ていねいに埋めていく作業」と書かれています。

ここが、先生の教えてくれた“別の問題”の部分なのだと思いました。

長男は暗黙のルールがわからず「なぜ」「どうして」「僕は間違っていない」と言っていましたが、彼には見えていなかった部分「先生が話をしているときに話すと先生の話が聞こえない」「みんなが勝手に発表し始めたら誰の意見も聞き取れない」「順番が来るのが遅いときもあるけれど、手をあげていると指名してもらえる」を視覚化することによって伝わりやすくなりました。

この本のおかげで、子どもが新しいことに挑戦するときには、ソーシャル・ストーリーズを意識して説明できるようになりました。

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