目的:SST(ソーシャルスキルトレーニング)の前段階として
発達障害の息子が社会生活を送るうえで、とても重要なのがお友達との関わりに対するサポートです。
お友達に全く興味がなかった時期を過ぎ、一緒に遊ぶようになると、一方的すぎるコミュニケーションが目立ち始めました。
療育のプログラムでもお友達とのかかわり方を課題に取り組んでもらっていましたが、理解力が幼すぎるためになかなか身にならず、悩む日々でした。
週に一度の療育だけではなく家でも何かできないかな、と調べて取り入れたのがおままごとセットやドールハウスなどのおもちゃです。
このような人形遊びは情緒面の発達を促し、実際の関わりの場面でも役に立つのだそうです。
確かに、療育でも取り入れていて、先生からは「○○(息子)くんは実際の場面よりもごっこ遊びや人形遊びでのやり取りの方が相手の気持ちを分かりやすいようですね」と言われていました。
我が家で利用しているものは、
- おままごとセット
- シルバニアファミリーの「赤い屋根の大きなおうち」
です。
まず、おままごとセットは幼児用の通信教育のおもちゃをベースに、いろいろ買い足して使っています。
小さい頃は「料理を作って誰かに食べさせる」ことをひたすら繰り返していましたが、最近は「レストランごっこ」「夏祭りの屋台ごっこ」「お父さんのバースデーパーティー」など自分でテーマを決めて楽しく遊んでいます。
基本的にはあまり口を出さず、じっくり好きなように遊びこませているのですが、要所要所で「このプレゼントはどんな気持ちで選んだのかな(バースデーパーティーにて)」「食事中だけど席を立っちゃおうっと」など、大人が気持ちを言葉にしたり、推測したり、またわざとルール違反をして息子に注意をさせるなどし、社会的なスキルも少しずつ教えています。
シルバニアファミリーも同様に楽しんでいますが、こちらはできるだけお友達と一緒に遊んだり、誰かが相手をするようにしています。
自分の思い通りのストーリーにならないのは実際の社会生活ではよくあること。
お友達と一緒にシルバニアで遊んでいるときのやりとりを見ていると、非常にリアルで、とても良い学びの機会になっています。
少しずつではありますが、実際のやり取りでも使えるスキルや言葉のバリエーションが増えてきているように感じます。
人形を通じて社会を見ることで、少しでも情緒面が伸びてくれればと願うばかりです。
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