キネティックサンド

kinetic sand.

目的:感覚統合を進めるため

3歳前後から急にベタベタしたものを嫌がりはじめ、手が汚れることを拒否するようになった息子。

  • 工作の際はスティックのりしか使えない
  • さらさらした砂場は好んでも、泥は拒否
  • 海に行ってもサンダルは絶対に脱がない

このような特性があり、もしかして触覚に過敏さがあるのかもしれないと感じ始めました。

療育センターで相談すると、「砂遊びをさせてあげるといいかもしれませんね」というアドバイスをもらいました。

しかし、お友達と仲良く遊べず、トラブルを起こしてばかりいたあの頃は、すぐに癇癪を起す息子を連れて公園に近づくことすら恐怖でした。

そんな時に出会ったのがキネティックサンドです。

独特の感触が面白い、どうやら知育に良いらしいという口コミを聞いてはいましたが、療育のプログラムに取り入れている事業所もあると知ったのです。

キネティックサンドが療育に取り入れられているのは

  • 砂の感触で手が刺激され、感覚が入って感覚統合に効果がある
  • 指先の訓練になる

このような理由からだと言われています。

発達障害児の中には視覚や聴覚で知られる五感のほか、前庭覚や固有覚、触覚から取り入れる情報を頭の中で上手く処理できないという特性を持った子がいます。

そのせいで極端に過敏な反応をしてしまったり、また反対に鈍かったりするのだそうです。

感覚統合が進むことで外界からの刺激を整理し、必要な情報を自然に取捨選択できるようになり、その下地の上に言葉や社会性などが育つと期待されています。

発達を促すのにいい刺激が入りそうなキネティックサンド。

ショッピングセンターに設置されているゲーム機で息子が楽しそうにしていたという経緯もあり、早速購入しました。

事前に調べた口コミではベランダなどに専用の砂遊び場とともに設置したという人が多かったのですが、我が家では室内遊び専用にすることにしました。

砂以外のツールは購入せず、家にあるビニールシートや砂場遊び用のおもちゃを使用しました。

想像力が弱い息子は一つのおもちゃで決まった遊び方しかできないことが課題です。

砂場遊び用の型抜きに加えて、プリンやヨーグルトの空きカップや、立体的に作られた変わった形の缶なども取り入れ、様々な遊びを楽しむことができています。

普通の砂や粘土に比べて、形を作ってもベタベタしないため過敏さのある息子にはぴったりだったようです。

一点、気になる点を挙げるとすると、片付けが少し面倒だということです。

その対策として、我が家では遊ばせる際、テーブルを使わずに室内にビニールシートを敷いています。

敷いたシートの上に息子と2人で座り、遊び終わったらシートから直接保管ケースに移し替えるようにすると、室内に砂の粒が散らかることなく片付けることができます。

自宅でキネティックサンドを使って2年間ほど遊んでいますが、この前は海に行って砂浜を裸足で歩き、一緒に砂遊びを楽しみました。

まだまだ手が汚れることを気にする素振りはありますが、過敏さは少しずつ軽減されているように感じます。

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