発達の気になる子の学校・家庭で楽しくできる感覚統合あそび

発達の気になる子の学校・家庭で楽しくできる感覚統合あそび
【著者】川上 康則
【amazon評価】★★★★★★★★

この本では、子どもが「やってみたい」と思えるような125の遊びが紹介されています。

発達障害をもつ子どもは独特の「感覚」をもっていることが多いと言われています。

例えば、音や光、触感、食感に敏感である場合があります。

また、バランス感覚の取りにくさや筋肉や骨の動かし方、力加減を難しがる姿が見られることもあります。

このような「感覚」の観点から、遊びながら楽しく育てていくことができるのが、この本の最大の特徴です。

小さな子どもも小学生も楽しめる遊びについて書かれているので、幅広い年齢の子どもに適した本だと言えるでしょう。

この本は大まかに2つの内容に分類された章から成り立っています。

「理論」が書かれた章と「あそび」が書かれた章です。

理論のページではこの本の柱となる「感覚」に着目して、専門的に書かれています。

具体的には「感覚ってなんだろう?」「集団生活において、どんな場面で必要になるのか?」ということが分かりやすく書かれているので、活字を読むことが苦手だという人でもどんどんと読み進められるのではないかと思います。

さらに、実際の子どもの姿を例に出し、「こういうことが苦手な子どもにオススメのあそび」として、以降のあそびのページへとうまく誘導をしてくれるのです。

「あそび」のページでは、遊び方が具体的なイラストと文章で分かりやすく書かれています。

同じページに「このあそびをするとこんな効果がある!」というコメントも書かれているため、親目線で見た「目標」が分かりやすく、工夫されています。

また、それぞれ該当のあそびが苦手な子どもに対して、そして発達段階の違いなどを考慮した「ワンポイントアドバイス」も書かれています。

この本の素晴らしいところは、どの遊びも子どもたちが幼稚園や保育園、小学校などで経験する活動につながるものである、という点です。

ブランコやすべり台、フープ、平均台、鉄棒などと言った運動遊具を使用したものから、ご家庭にあるタオルやボール、新聞紙などを使ったあそびまで、取り組み易い具体的な「あそび」が多く載っています。

例えば、著書の中で「砂遊び」が取り上げられていますが、幼稚園や保育園で「初めて砂を触る」子どもが意外と多かったことを思い出しました。

感覚のアンバランスさがある子どもは、砂のザラザラとした感覚が苦手な場合が多いのです。

幼稚園や保育園では水遊びの時期には砂場で水を使って遊ぶことが多いのですが、裸足で砂の上を歩くことが苦手な子どももいます。

そんな子どものために、この本の中に書いてある、各ご家庭で事前にその子に合わせたあそびを取り入れておくことで、いざ集団生活に入った時の戸惑いを軽減させることができるのです。

また、本の最後のページには感覚のチェックシートがついています。

子どもの発達の記録にもなるので、1年ごとにチェックをしていくと子どもの成長や苦手なポイントが明確に分かってくるので、より適切な支援につながると感じました。

私はこの本を一般的な規模の書店で購入しましたので、購入はしやすいと思います。

具体的かつ専門的視点も兼ね備えられた本ですので、信頼感も高く、きっと子どもも笑顔で取り組めるはずです。

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