【amazon評価】★★★★★★★★
発達と障害を考える本のシリーズは、絵本のように読める、子どもにもわかりやすく書かれている本です。
タイトルの通り、ADHDの子どもの行動について周りの子どもや先生が感じる「ふしぎ」な行動の理由とそれを回避するための方法が書かれています。
学校での困りごとが取りあげられているので、特に学校に対応をお願いするときなどにこの本を使いました。
第一章の[どうしよう!?こんなとき]では、5つの例をあげてADHDのある子のふしぎな行動を解説しています。
我が家の長男は、衝動的な行動が強く出るADHDです。
そのため、友達とのトラブルで叩いてしまったり怒鳴ってしまったりが多く、周りからは「躾がなっていない」と感じられていたようでした。
5番目の例の「喧嘩ばかりの男の子」の気持ちの解説で、「考える前に手が出ちゃう」「あとで後悔する」という点を読んで、悪いことは悪いとわかっているんだ、それが自分でも止められないというのは本人も苦しんでいるのだろうかと考えました。
次男は、多動性の行動が強く出るADHDで、2番目の例の「あちこち歩き回る」子です。
そわそわ、うろうろ、どうしてそんなにじっとしていられないのだろうと感じることがありましたが、色々なものが気になること、また、少し動けば落ち着くので授業中にプリント配りなど動いてもいい場面を作る、というのは目からうろこでした。
学校にもこの本を見せてお願いしました。
すぐに完全に落ち着いていられるようになったわけでは無いですが、少しずつ集中力も成長して、五年生の今では普通クラスでの理科や社会の授業に参加することができています。
第二章では、他のシリーズと同じで「ADHDって何?」という解説が書かれています。
そこにある、ADHDの人への接し方を読んで、本人も周りも悩んでいる、そして、特性からくる行動が、周りの人から「わがまま」、「我慢が足りない」などと言われて怒らてしまうことが多く、理解してもらいにくい障害であるからこそ、本人が傷ついているということも知りました。
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