特別支援がわかる本4「発達障害?」と悩む保護者のための気になる子の就学準備

特別支援がわかる本4「発達障害?」と悩む保護者のための気になる子の就学準備
【著者】内山登紀夫 監修/温泉美雪 著
【amazon評価】★★★★★★★

発達に困り事がみられる子どもの小学校進学に不安を抱えている場合、「なるべく普通の環境で子どもを育てたい!」「特別支援学級に入れるほうがいいの?」と複雑な気持ちが行ったり来たり。

正しい選択をしたいという思いから悩んでしまい、すんなりと進路を決められる保護者は圧倒的に少ないのではないでしょうか。

我が家の長男も、幼少期から集団生活がとても苦手。
同い年の子どもとも上手く遊べず、すぐに癇癪やパニックを起こしていました。

2、3時間同じ友達と過ごすことさえ、毎回とても苦労していたため「班登校はできるのか?」「支援級でも不登校になったらどうしよう」「小学校って、幼稚園よりも目が届かなくなるのではないかな?」など、心配事を考え出すときりがありませんでした。

長男が私にとって第一子だったこと、住んだ土地が結婚してから引っ越してきた場所で親しい友達もおらず、小学校のイロハを気軽に聞ける関係者も周りにはいなかったため、孤独に子育てをしていました。

そんな状況でしたが、本格的に小学校進学について考えなくてはならない時期にさしかかり、特別支援教育を知るために手にとった一冊です。

近年、障害の有無に関わらず、同じ環境(学級)で子どもたちを育ち合わせる“インクルーシブ教育”という概念が推進されています。

子どもの特性に合わせた合理的な配慮をすることで、発達凸凹で困り感のある子どもも普通級で過ごせるようにすることなのですが、その概念があるからこそ「絶対に支援学級でなくてはならない」という考えに迷いがでて、選択が難しくなった面もあるかもしれないとも思います。

我が家の場合は発達検査の数値は平均以上だったのですが、子どもの感覚過敏がひどく、大人数で過ごすと気持ちが荒れて落ち着いて過ごせないことが幼稚園時代にすでにハッキリと分かっていました。

そのため“特別支援学級に入れる”ことを前提にしつつ、その方法がベストな選択なのかを自分の中で確認するために読み進めました。

この本は「発達障害って何ですか?」という、基本的な考え方の説明から始まります。

一冊に渡ってQ&A方式がとられており、保護者に寄り添った読みやすい内容で文字も大きく、項目もそれぞれ色付けされているので、自分と関係のある質問がとても探しやすいと感じます。

また、気分が前向きになりにくい就学問題ですが、冷静な言葉で簡潔に書いてくれていることで、整理して進路を選び取ることができます。

特に発達障害のグレーな位置にいる子どもたちが悩むであろう「診断を受けるべきかどうか」「急に言われても将来を思い描けない」といった項目や、もう少し中度の子どもを持つ保護者が悩む「自立は望めないの?」「人様のお世話になって生きるの?」という項目は、支援をどう捉えるか、受けるかどうかを迷っている保護者にはとてもダイレクトに響く、ためになる内容になっています。

「学校との協力体制の築き方」「他の保護者に伝えておいたほうがいいか」といった、入学してからの悩みにも向き合ってくれており、現在すでに小学校に進学した状態であらためて読んでみても、納得のいく導き方をしてくれていると感じられる本です。

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