子どもが発達障害かも!?病院へ行くべき?受診を迷っている親御さんたちへ

ADHD

「もしかしたら、この子は発達障害なのかもしれない」

そう思い始めてから病院への受診を検討するまでの間、かなりの時間を苦悩に費やした親御さんも多いのではないでしょうか。

今回は、発達障害の可能性を感じて受診する際の病院について、保護者の皆さんへ知っておいてほしいことをまとめました。

お子さんにADHD等の発達障害の兆候が見られる場合や、受診を迷っている親御さん達の参考になりましたら幸いです。

どのような状態のときに受診すれば良い?

受診答えは「困りごとがあれば受診したほうがよい」です。

風邪でも、熱、咳、頭痛、腹痛等、色々な症状がありますが、それらの全てにあてはまらなくても、何かいつもと違う症状や違和感があれば、病院の受診を検討されるのではないでしょうか。

発達障害も同じです。

何か違和感があるからこそ、悩まれているのですよね。

ADHD等の特徴の全てにあてはまらなくても、発達障害には色々な種類がありますし、その子の性格や年齢によって症状は変わってきます。

具体的には

  • 周りの子と違うと感じる
  • 周りから行動を注意、指摘されることが多い
  • 同じことで迷惑を掛けていることが多い
  • 言葉の発達が遅い
  • どんなに勉強しても特定のことが覚えられない
  • こだわりが強すぎる
  • 人の気持ちを考えない行動を取ることが多い
  • 落ち着きのない行動を取ることが多い
  • 突発的な行動を取ることが多い
  • 集中できない
  • 忘れっぽい
  • 十分、睡眠をとっているはずなのに、昼間寝てしまう
  • 本人がつらそうである、またはどんなに言われても全く気にしていない

等、挙げると色々な特徴があるのですが、その特性から

  • 日常生活に支障が出ていて困っている
  • 何とか改善しようとしているが、なかなか改善されなくて困っている
  • このままではいけないので、どうにかしたい

と思っているのであれば、なるべく早く受診したほうが良いです。

「自分の子どもに障害の名前がつけられてしまうかもしれない」という不安があるかもしれませんが、咳などの症状も放置すると悪化してしまう場合があるのと同じように、発達障害もそのままにしていると、うつ病などの他の症状を併発してしまう可能性が少なくありません。

なるべく早く正しい判断をして、サポートしてあげることが必要です。

病院を受診することに対する不安について

不安「上記の特徴に当てはまるところがある」「困っている」「何とかしたい」とは思っていても、病院を受診することにデメリットもあるんじゃないの?と危惧される親御さんもいらっしゃることでしょう。

そういった思いから「病院を受診することに対して抵抗を感じてしまう」「できれば受診したくない」と感じておられる人も多いのではないでしょうか。

そこで下記から、病院を受診する際に感じる不安についての考え方の提案や、何が問題になるのかといった不安に対する解決策をお伝えしていきます。

お子さん、親御さんの性格や、今の家庭環境、状態によって考え方は異なると思いますので、考え方のひとつとして参考にしていただければ幸いです。

不安1.病院を探すのが大変、通院するのが大変そう

病院お子さんに合う病院を探すことは大変なことですよね。

発達障害の病院となると尚更です。

通院するとなると、働いている保護者はお休みを取らなければならなかったり、通院に時間がかかったりと負担が多くなることもあります。

しかし、この機会に「発達障害と向き合う時間を作る」という考え方もあるのだということ、そして思考をそちらへ切り替えてみることも考えてみてください。

✔発達障害、病院に対しての知識が深まる

知識が深まる発達障害の病院での受診を検討するにあたって、今までも、色々なサイトや書籍等でたくさんのことを調べてきたのではないでしょうか。

そこで、病院を受診することの大切さや、近くにこんな病院があったのだということなど、色々と知識が深まっていったのではないでしょうか。

子どもの発達障害と向き合っていくために、知識を深めることはとても大切なことです。

ぜひ、これからも「調べる」「知識を深める」ということを続けてくださいね。

※病院の探し方については、後述の[病院を受診することを決めたら]の[どうやって探せば良いの?]で詳しくお伝えしてしています。

✔子どもと発達障害について話す時間が増える

話す時間が増えるこれまでも、お子さんと行動等で【気をつけなければならないこと】について色々とお話しをしてきたと思いますが、「発達障害」というワードはなかなか出せなかったのではないのでしょうか。

「忙しくて、話すタイミングがなかなかない」という親御さんも多いことでしょう。

病院への通院の時間はお子さんと発達障害について話す貴重な時間であり、「なぜ病院へ行くのか?」「診断された後どうして行くのか?」を、お子さんとしっかり話し合える良い機会です。

病院からの帰りであれば本人も病院の先生から言われたことを覚えているので、理解しながら話すことができるのではないでしょうか?

お住まいの地域によっては受診できる病院が近くになく、通院に時間がかかる場合もありますが、その時間を有効活用してみてはいかがでしょうか。

不安2.周りに発達障害のことが知られてしまうのではないかと心配

心配これが、一番の不安の原因だという親御さんも多いのではないでしょうか。

お子さんが発達障害だと知られることによって、バカにされたり、いじめを受けたり、周りから障害者という目で見られるのではないだろうか……という不安で頭の中がいっぱいになってしまうことでしょう。

しかし、本人が気をつけたり、周りの人が配慮してあげたりすることで、その不安も少なくなりますよ。

✔受診歴が他人に知られることはない

病院の受診歴が他人に知られることはありません。

精神科等の専門の病院にいく場合、病院に行っているところを誰かに見られたら……という心配もあるかもしれませんが、少し遠方の病院を選んだり通院の時間帯に配慮したりすることで、その可能性も少なくなるでしょう。

✔発達障害のことを話す相手をよく選び、秘密を守ってもらえるようにする

学校の先生発達障害のことを話さなければならない相手は、お子さんが通う学校の先生ですね。

病院を受診する際、担任の先生の手紙が必要になる場合がありますし、診断されてから、日常生活に配慮してもらう為、学校の先生との連携は必要になってきます。

先生に発達障害のことを話す際に、お子さんと「他の子に話しても良いかどうか」をしっかりと話し合い、確認することをおすすめします。

発達障害の程度によっては、そのことを正しく伝えることで周りに理解してもらえる場合もありますし、お子さんの状態や、周りの子との関わりの状態によっては、伝えたほうが良い場合もあります。

ただし、それを理由にして、本人が「迷惑をかけることは仕方ないこと」だという認識を持たないように気をつける必要があります。

悪い印象を与えてしまわないように、気をつけましょう。

「他の子には絶対知られたくない」と考えている場合は、担任の先生にしっかりとその考えを話して、秘密を守ってもらえるようお願いしましょう。

もしも配慮の必要上、養護の先生等にも伝える必要がある場合は、その先生にもお願いして他の子には言わないようにしてもらいましょう。

学校の先生の他には、祖父母、兄弟、親戚、習い事の先生等が考えられますが、話したほうが良い相手、話さないほうが良い相手を慎重に考え、お子さんともよく相談して決めていくことが必要です。

✔子ども本人にも、簡単に話さないよう気をつけてもらう

ADHDお子さんの年齢にもよりますが、特に抵抗なく、周りに自分の発達障害のことを話してしまうことも少なくありません。

周りの大人が気をつけていたのに子ども本人が話してしまい、広まってしまうこともあります。

お子さんに「発達障害のことは、絶対に言わないように」と話すことは、お子さん自身を否定してしまうような気がして抵抗があるかもしれませんが、今後のことを考えると、簡単に話してはいけないということを理解してもらい、気をつけてもらう必要があります。

不安3.もし、発達障害だと診断されたらどうしよう…

成長「もしも病院で我が子が発達障害だと診断されたら、ショックでどうしたらよいか想像もつかない」「時間の経過で治るかもしれないので様子を見たい」とお考えの親御さんもいらっしゃるかもしれませんが、発達障害は先天性のものですので、「自然に治る」ということはありません。

しかし、年齢が上がるにつれ「治まっていく」ということはあります。

本人と周りが正しい状態を把握して適切な治療を続けていくこと、苦手なところを認識し気をつけていくことで「治まっていく」確率は、状態がわからない場合と比べると格段に上がります。

発達障害と診断されることを考えると、とてもショックで不安だとは思いますが、まずはお子さんが良い方向に向かっていけることを考えましょう。

✔困っている原因がわかり、何をサポートすれば良いのかがわかる

親子実際に病院を受診した人がまず思うことは「(やっぱり)そうだったのか」という場合が多く、また「診断されるまでは不安だったけれど、なぜうまくいかなかったのか、困っていたのかがわかった」と、意外とスッキリされる人も多くいらっしゃいます。

何より、お子さん本人が一番スッキリするのではないでしょうか。

「発達障害だと思っていたけど、違うことが原因だった」「色々調べてADHDだと思っていたのに、違う種類だった」ということもあります。

お子さんのことを正しく知ることが、困りごとの解決の一歩に繋がります。

発達障害にも色々な種類があり、また、種類によってどのようにサポートしていけば良いかも違ってきます。

お子さんの性格、年齢によってもできること、気をつけなければならないことも変わってきます。

また、発達障害の疑いがある場合、診断を告げられて終わりということはありません。

必ず、結果に応じて「これからどうしていけば良いのか」「どう改善していったら良いのか」という話し合いの時間もあり、困りごとの相談もできます。

専門家からのアドバイスは自分たちだけでは気が付かなかったであろうことも多く、またお子さんの特性に対してどのような対応を取れば良いかなど適切におしえてもらえるため役に立ちますよ。

✔相談相手ができる

受診「我が子が発達障害かもしれない」と感じたときから、誰にも相談できず、ずっと悩み続けてきた人もいらっしゃることでしょう。

信頼できる医師に出会えることができれば、今まで誰にも話せなかったことを聞いてもらえ、相談相手になってもらえます。

話してみて「ちょっとこの先生とは合わないな」と思ったら、病院を変えることを検討してもよいでしょう。

そのくらい、医師は子どもの今後の為の重要な存在になるのです。

病院を受診することを決めたら

「迷っていたけど、やっぱり子どもに良い方向に向かってもらいたい」と、いざ病院を受診する覚悟を決めたものの、「病院はどうやって探せば良いの?」「どんなことをするの?」と困ってしまうこともあるでしょう。

次からは、発達障害で受診できる病院についてお伝えしていきます。

どうやって探せば良いの?

病院探しまずは、病院探しの方法で悩まれることでしょう。

周りに同じように発達障害児を育てる保護者がいれば相談できるのですが、なかなかそうはいかないうえ、誰にでも聞ける内容でもありませんよね。

市町村の施設等、身近なところで病院探しの相談に乗ってくれるところもありますので、いくつかご紹介します。

お住まいの市町村の相談窓口を利用する

相談窓口「発達障害の病院なんて全然わからない」というときに、お住まいの市町村の相談窓口を利用するという方法があります。

各市町村には子育てを支援する施設が設けられていますので、そこへ相談に行くことで病院を紹介してもらえたり、相談に乗ってもらえたりします。

無料で知能検査等を受けることが出来る施設もあります。

主な相談先

  • 役所・役場の子育て支援課
  • 保健センター
  • 子育て支援センター
  • 発達障害者支援センター
  • 児童相談所 など

利用者も多い為なかなか電話が繋がらないことも多いですが、まずは最初の相談先として検討してみてはいかがでしょうか。

役所・役場の子育て支援課

子育て支援課役所・役場の中に設けられている、子どもに関する色々な手続きを行う課です。

お子さんの児童手当、保育園の手続き等で関わることの多いところではないでしょうか。

子育てに関する相談にも乗ってくれますので「どこに相談したら良いかわからない」というときに、相談する施設を紹介してもらえます。

ここで病院を紹介してもらうというよりは、相談する施設を紹介してもらえると考えたほうが良いかもしれません。

保健センター

保健センター市町村で設置している施設です。

こちらもお子さんの乳幼児検診等でお世話になる施設ですね。

各市町村にもよりますが、保健師さんもおり、専門的な相談に乗ってもらえる場合や病院への紹介状をもらえる場合もあります。

相談には予約が必要な場合が多いので、先に電話をして確認してみることをおすすめします。

子育て支援センター

子育て支援センター主に、乳幼児とその保護者の支援を行う施設です。

子育てサークルの活動の場として利用されていることも多い場所です。

こちらでも子育てに関する相談に乗ってくれます。

発達障害児のサークルが設けられているところもありますので、同じ悩みを持っている保護者との繋がりができるかもしれません。

発達支援センター

発達支援センター発達障害専門の支援センターです。

お住まいの市町村によって、他の施設と一緒になっていたりと、施設の内容が異なります。

設置されているかどうかは、役所・役場に問い合わせて確認をしてみてください。

児童相談所

児童相談所_電話確認児童相談所といえば、子どもを一時保護する場所というイメージもあるかもしれませんが、知能検査や発達検査等を受けることが出来たり、相談に乗ってくれる施設でもあります。

病院を受診する前に、「児童相談所で知能検査を受けてください」と言われることもあります。

検査や相談は予約が必要な場合が多いので、先に電話をして確認してみることをおすすめします。

子どもの学校の先生に相談する

先生_相談お子さんが学校に通っている場合、担任の先生を通して、養護教諭や特殊学級の先生に聞いてもらうこともひとつの方法です。

発達障害についての知識を持った先生に病院を紹介してもらえる場合もありますので、まずは担任の先生に、発達障害の疑いがあるのではないかと感じていること、病院の受診を考えていることを伝えましょう。

診断が出る前に学校の関係者に話すことは抵抗があるという親御さんもいらっしゃるかもしれませんが、病院を受診する際に「学校での様子を担任の先生に書いてもらってください」と言われることが多く、また、その後も学校との連携は必要になりますので、まずは相談してみてはいかがでしょうか。

インターネットで探す

検索「誰にも相談せず、まずは自分で探したい」という場合は、インターネットで探すと色々な情報が出てくると思います。

探すときのひとつの目安として、「小児神経専門医がいる病院」を重点的に探すことをおすすめします。

小児神経専門医とは、「成長発達期にけいれん、運動、知能、感覚、行動、言葉やこころの問題などの神経系機能障害をおこす病気の診察に必要な知識、技能、経験を持っている」と日本小児神経学会が認定した医師のことです。

日本小児神経学会のホームページで、お近くの小児神経専門医がいる病院を探すことができますので、参考にしてみてくださいね。

色々と考えて病院を探してみるとたくさんの情報が出てきて、どれを参考にしたら良いのか迷ったり、逆に病院の情報が少なくて困ることもあることでしょう。

受診するとなると、先に知能検査を受けたり担任の先生の手紙が必要になったりすることがあり、先に地域の施設や学校に相談してからのほうがスムーズに進むため、できれば、先に相談してから受診することをおすすめします。

発達障害で受診できる病院は?

  • 小児科(発達外来)
  • 児童精神科
  • 小児神経科
  • 療育病院(療育センター)
  • 精神科
  • 神経科
  • 心療内科 など

病院お子さんの特性やお住まいの地域によって、選択肢は変わっていくと思いますが、地域の相談先や、学校の先生の意見も参考にしながら検討してみてください。

✔小児科(発達外来)

子どもの病気で何かとお世話になるところですが、小児神経専門医がいる病院や発達外来が設けられている病院があります。

行きつけの小児科があれば、発達障害の診察も行っているかを確認してみてもよいでしょう。

いつも行き慣れている病院であれば子どもが不安になることはないですし、周りの目も気にならないので受診しやすいですよ。

✔児童精神科

精神科は、うつ病やイライラ等の精神疾患を診察してくれるところです。

児童精神科は基本的には15歳以下の子どもを対象とした精神科で、成人を対象とした精神科よりも子ども特有の症状に専門的な知識をもった医師が対応してくれる病院です。

薬の処方をしてもらえることが多く、しっかり治療したいという場合におすすめです。

※賛否両論ありますが、弊社では「発達障害やADHDは個性の一つだという考えもあるため、たとえ医師が勧めたとしても、(子どもへの)安易な精神系の薬の服用は慎重になったほうがよい」という考えのもと、サイト作りを行っております。薬に関しましては、自己責任においてご利用ください。

✔小児神経科

神経科は脳血管障害等の神経疾患を診察してくれるところです。

問診の他に脳波検査や血液検査等を行い、総合的に判断をしてくれます。

精神科より薬の処方は少ないのですが、丁寧に話を聞いてくれるため「まずは話をしっかり聞いてほしい」「アドバイスがほしい」という場合におすすめです。

・療育病院(療育センター)

心身障害の診察、療育を行える施設です。

あまり施設数は多くありませんが、症状によっては入所して治療を受けることも可能であり、またリハビリを受けることもできます。

✔精神科、神経科

成人も対象とした精神科、神経科です。

病院によっては成人と子どもの診察を分けて行っているところもありますので、お近くに子ども専門の病院がないという場合には、問い合わせしてみてはいかがでしょうか。

✔心療内科

心療内科は心身症を診察してくれるところです。

心理的、社会的な要因によって、体に支障をきたしてしまったときに受診する場合が多く、例えば、「学校に行こうとするとお腹が痛くなる」といったような症状がそれにあたります。

心療内科というと「プレ精神科」のような印象も受け、精神科より軽い症状の人が行くところというイメージがあるかもしれませんが、体の症状が大きい場合に受診するところと考えたほうが良いでしょう。

どんな検査をするの?

風邪等と違い、病院でどんな検査をするのかわからなくて、不安になりますよね。

診察病院によって内容は違いますが、検査の種類には

  • 問診
  • 行動観察
  • 知能検査
  • 脳波検査
  • 血液検査

等があります。

ひとつひとつの検査に時間がかかることが多いので、時間に余裕を持って行くことをおすすめします。

問診

  • 親と子どもが別々に受ける場合、または一緒に受ける場合とがありますが、まずは、お子さんの成育歴を聞かれます。
  • 首がすわった時期など具体的なことを聞かれますので、母子手帳を持っていくと役に立ちます。
  • お子さんの性格、特徴、嗜好も聞かれますので、今までのことを改めて思い出してメモしておくと、スムーズに話が進みますよ。
  • どうして病院を受診しようと思ったのか、何に困っているのかも聞かれますので、あらかじめ考えを整理してから行くと良いでしょう。

行動観察

  • 子どもを自由に遊ばせて動きを見たり、話をして表情を見たり、質問をしたり、簡単な問題を出したりと、子どもの年齢によって様々な方法があります。
  • それを医師が観察し、判断の参考にします。

知能検査

  • IQや、精神年齢を調べる検査です(先に児童相談所等で受ける場合もあります)。
  • 発達障害の他に知的障害という可能性もありますし、その両方という可能性もありますので、必ず行われる検査のひとつです。
  • IQが高ければ安心というわけではなく、他の検査と合わせて総合的に判断されます。

脳波検査

  • 脳に疾患や異常がないか調べる検査です。
  • 脳波検査の他に、CTやMRIの検査が行われる場合もあります。

血液検査

  • 病気や薬に対する副作用等がないかを調べる検査です。
  • 発達障害の原因になる染色体異常等を調べることもできます。

これらの検査結果を総合的に判断して、発達障害かどうかを判断してくれます。

どんな治療をするの?

病院発達障害の種類によって治療方法は異なりますが、多く分けて

  • 薬物療法
  • 療育(トレーニング)
  • カウンセリング

等があります。

✔薬物療法

薬を服用することによって、頭をスッキリさせたり、注意力や集中力を向上させることができる方法です。

処方された薬が子どもに合うかどうか、また、副作用が心配だと思われる親御さんも多いと思いますので、医師とよく話し合って服用するかどうかを慎重に検討しましょう。

先ほども触れましたが、弊社では「発達障害やADHDは個性の一つだという考えもあるため、たとえ医師が勧めたとしても、(子どもへの)安易な精神系の薬の服用は慎重になったほうがよい」という考えのもと、サイト作りを行っております。薬に関しましては、自己責任においてご利用ください。

✔療育(トレーニング)

子どもの特性や年齢に合わせた問題行動への対処法を学ぶトレーニングを受けることで、困りごとへの対処法を身に着けていくという方法です。

発達センター、療育センターへ通所して行うトレーニングや、病院、療育センターに入院して取り組むトレーニング、親向けのトレーニングもあります。

✔カウンセリング

通院して医師からアドバイスをもらい、それを参考に日常生活で気をつけていくことで、困りごとを解決していく方法です。

長く付き合うことになりますので、子どもも親も信頼できる医師のほうが望ましいです。

意外と多い「グレーゾーン」

意外と多い「グレーゾーン」診断してくれる医師にもよりますが、軽度の発達障害の疑いがある場合「今の時点では、はっきりとした障害名はつけられません」と言われることが比較的多いと感じます。

「セーフ」と思いがちですが、「お子さんは発達障害ではありません」とはっきりと言われない限りは、まだ疑いが残っている「グレーゾーン」の状態だと考えておくほうが良いです。

実は、「グレーゾーン」状態の子どもは意外と多いのです。

はっきりとした診断がほしいのであれば、その旨をきちんと伝えましょう。

とりあえず「グレーゾーン」のままで、トレーニングやカウンセリングを受けるという方法もあります。

ハッキリとした判断が出なかったとしても困りごとがあることには変わりないため、お子さんに合った治療方法を選びましょう。

治療の途中で障害名がつくこともありますし、つかないまま、医師から「もう大丈夫です」と通院を終了できるという場合もあります。

どちらにしても、困りごとを解決していくためには長い時間がかかりますので、根気よく治療を続けていきましょう。

まとめ

笑顔こどもお子さんに発達障害の疑いがあると感じていながらも、病院に行くべきかどうか悩む気持ちはとてもよくわかります。実際、私もそうでした。

覚悟を決めて、病院に行ってみて思ったことは「もっと早く受診していればよかった」ということでした。

信頼できる医師に出会え、また、学校の先生の協力も得られたということも大きかったと思いますが、病院に通う前と後では、明らかに子どもの表情が変わってきていることがわかりました。

それは、子ども自身も自分がなぜ変だと言われ、うまくいかないのか悩んでいたからです。

その疑問が解決し、それに対してどうしていけばよいかがわかったとき、子ども自身が変わろうと努力し始めました。

今でも、困りごとやうまくいかないことはたくさんありますが、周りの人に助けてもらいながらも、何とか毎日を明るく過ごしています。

病院に行くということは、発達障害かもしれないという疑いが確信に変わってしまうかもしれないという、とても不安で覚悟のいることでしょう。

「できれば自分達で気をつけて、どうにかしたい」という気持ちもわかります。

色々やってみたけど、やっぱりうまくいかないときや子どもがつらそうだと感じたときには、病院を受診することも検討してみてください。

病院で正しく診察してもらうことは、困りごとを解決する為の「きっかけ」のひとつです。

「きっかけ」をつかめることで、改善できることはたくさんありますよ。

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