【amazon評価】★★★★★★
※直接発達障害について書かれている本ではありませんが、発達障害児を育てるうえで非常に参考になった書籍です。
ペアレント・トレーニングをうけて、ABAの概念が発達障害児の子育てには有効だということを身を持って知ったあとに、コーチングの存在を知りました。
この本では、コーチング手法を子育てに活かす方法を紹介しています。
子育てという言葉には、親が子どもを育ててあげる、という印象がありますよね。
コーチングの手法を身に着けることで、子どもを甘やかすのでも放置するのでもなく、親が隣から導いてあげるという立ち位置になることができます。
コーチングは、その名の通り、コーチとなって相手のことを励ましたり勇気づけたりするコミュニケーション手法です。
現在ではスポーツの世界でも、根性論ではないコーチングが主流となっています。
最近では、大阪なおみ選手のコーチが彼女を励ましている姿が印象的でした。
ABAと同じく、増やしたい行動に注目して認め、減らしたい行動について無視するという共通点があります。
また、コーチングのコミュニケーションでもっとも重要とされていることが「聞くこと」です。
相手の言葉を聞いてどのように本音を引き出すか、本人が本当に話したいことは何なのかを「聞きだす」手法について、たくさんのパターンで紹介されています。
「習い事をやめたい」という例については、自分なら、ついこんなふうに答えてしまうなぁ、という答えが、子どもの本音を聞きだす邪魔をしていたことと知り、話を聞く姿勢について考えを改めることができました。
コーチングの手法を知りたい、子どもの話を聞く時のコツが知りたい人にはぜひ読んでもらいたい本です。
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