【amazon評価】★★★★★★
怒りのコントロールが苦手で、すぐに怒ってしまう長男は何かとトラブル続きでした。
衝動タイプのADHDであることもあいまって、トラブルになるとすぐに手が出てしまい大事になってしまいます。
高学年になってもなかなかそれが改善されず困っていたときに“アンガーマネジメント”という概念を知りました。
怒りを自分でコントロールして、自分の中で解消する方法だそうです。
それを知って、ぜひ長男にもアンガーマネジメントを覚えてもらいたいと思いました。
講座や療育を探してみましたが、田舎に住んでいたこともあって誰かに教えてもらうことはできそうになかったため、当時ネットで唯一見つかった子どものアンガーマネジメントについて書かれているこの本を買ってみました。
ストーリーにのっとって、ワークブックの項目を考えて埋めていき、ワークブックを終わらせる頃には「怒りの消火法」がわかるようになる仕組みです。
ストーリーがアメリカの子どものものなので、日本人には少し違和感を覚える言い回しの部分もありますが、根本的な内容は「怒りを感じるのは悪いことではない」ことを子どもに教え、その怒りを火事に例えて「どうしたらうまく消火できるのか」「どうすれば自分がつらくなくなるのか」を一緒に考えるというものです。
怒りをどのように吐き出したら周りに迷惑がかからないのか、自分も辛い思いをしなくてよいのかを教えてくれます。
とてもよいワークだと感じましたが、反抗期に入っていた長男はなかなか乗り気になってくれず、我が家では空振りに終わりました。
また、子どもが怒りを吐き出す方法について「やめてほしい」「変わってほしい」と感じている親御さんが、親子でこのワークをやるのは、親のほうがしっかり勉強しないと、かなり難しいのではないかと思います。
療育や特別支援教室などで取りあげてくれるとよいなと思います。
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