新しい発達と障害を考える本6なにがちがうの?アスペルガー症候群の子の見え方・感じ方

新しい発達と障害を考える本6なにがちがうの?アスペルガー症候群の子の見え方・感じ方
【著者】内山登紀夫監修 尾崎ミオ編
【amazon評価】★★★★★★★

発達障害児の見え方、考え方がどのようなものなのかを解説しているシリーズです。

健常児とは見え方も考え方も違うということは頭で分かっているつもりでも、どうしてわかってくれないの?どうしてできないの?となってしまう自分のために読みました。

これまでのシリーズとおなじく、第一章が事例をもとにした解説、第二章が障害についての詳しい説明です。

第一章では、アスペルガー症候群のおともだちの様々な行動の意味、理由を考えて、どういう対応をしたらよかったのか、周りの人たちに向けたアドバイスが書かれています。

障害のある本人が過ごしやすい環境にしてあげようと努力することはもちろんいいことですが、周りの人も同じように過ごしたいですよね。

今までのシリーズは本人のQOL(どれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、幸福を感じているかを尺度としてとらえる概念のこと)をメインに解説されているように感じていましたが、この本では周りの人がどうしたらよいのかをより詳しく解説してくれているので、日々の生活の参考になります。

第二章の解説は、発行されたのが2014年と最近ですので、今までのシリーズの発行時から新しくわかったことなども解説されています。

今までのシリーズよりもより詳しく、脳の働きによる障害であることや、情報の伝達が弱いことがあることなどのより詳しい解説がされていて、その特徴を持つ我が子たちとどのように付き合っていけばよいのかを改めて考えるきっかけになりました。

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