発達障害児を育てるために必要なこと、それは【親も子も一緒に成長できる環境を作ること】です。
事前に【しなければならないこと】を整理しておくと、【親も子も一緒に成長できる環境】を作るためにこれから自分たちが何をすればよいかがハッキリとしてくるはずです。
今回は、発達障害児の子育てについて、親がするべきことや心構え、それぞれの個性を生かした教育についてご紹介します。
ぜひ興味のあるものから読んでみてください。
発達障害かもしれない!すぐにでも病院へ行くべき?
子どもが成長する過程を見ることは、とても喜ばしく幸せなことですよね。
しかし、言動が「なんだか他の子と違う?」と感じることもあるかもしれません。
例えば
- 他の子どもほど活発ではない
- ボーッとしている時間が多い
- 他の子が興味を示していることに見向きもしない
など、心配事を見つけてしまうことも。
そういったときに、不安な気持ちから「すぐにでも病院へ行くほうがよいかもしれない」と考える親御さんもいらっしゃることでしょう。
まずは下記を参考にしてみてください。
じっくりとお子さんを観察し、医師に相談したいことをまとめておこう
お子さんの小さな変化に一早く気付けるのは、やはり一緒に生活をしている親御さんです。
お子さんを見ていると、「どうしてこんなことを言うのかしら」と不思議に感じることがあるかもしれませんね。
そのように感じたときは特に、親だからこそ気付くことのできる些細な変化や疑問・違和感を見逃さないよう、しっかりとお子さんを観察しておいてください。
そして、どうしても違和感を拭えないことや「どうして私の子だけが?」と感じることがある場合は、医師に相談するための材料となる、お子さんの行動と疑問点をメモに取るようにしておきましょう。
相談をする際に「私の子どもに○○のようなことがあるのですが、病気ですか?」という少量の漠然とした情報だけでは不十分な場合が多いため、可能な限りどのような症状が気になるかハッキリとメモしておくとよいでしょう。
そのために必要なこと、それはやはりお子さんに関する詳しい情報です。
親御さんの不安を解消するためにもじっくりとお子さんを観察し、医師に相談したいことを簡潔にまとめておきましょう。
ポイントは【お子さんにボーッとする時間が多いかどうか】です。
具体的なチェックポイント
- 何もしない時間や、瞑想をしているかのように見えるときはありませんか?
- ずっとひとりで遊んでいて友人を作らないといったことはありませんか?
- よく嘘をつくといったことはありませんか?
- ひとつのことに集中したら、他のことが全く頭に入らないということはありませんか?
些細なことで良いのです。
それをノートにまとめてみてください。
そうすることで、子どもについて気になっていることは何なのか自分自身もハッキリ認識できる上に、医師に何を相談すれば良いのかが明白になるのです。
同時進行で病院探しも忘れずに!
お子さんの気になる点をまとめると同時に、しなければならないことがあります。
それは病院探しです。
発達障害の治療がしっかりとできる精神科医はそれほど多く存在しません。
また、内科などで相談をして「大人になったら治るよ」と言われ、そのまま放置してしまったというケースも少なくありません。
筆者自身がそうでした。
母は気になる点を内科医に相談したのですが、その頃は今のように発達障害に関する認知度が非常に低かったため見過ごされ、そのまま大人になり、うつ病になってしまってから初めて【発達障害の二次障害】というケースで私の発達障害は発見されたのです。
現在は昔以上に医療も発達し発達障害が大変身近なものとなったため、内科医や心療内科・精神科の医師がいるクリニックで相談をし、専門の病院を紹介してもらうとよいでしょう。
相談をしたクリニックで治療するのではなく、必ず専門の病院を紹介してもらうようにしてください。
発達障害と診断されたときの心構え
実際にお子さんが発達障害だと診断されたとき、大きなショックを受けてしまう親御さんも多いことでしょう。
また、我が子の発達障害がわかったときに、自分自身を強く責めてしまう親御さんも多いのではないでしょうか。
我が子が発達障害と診断されたときの心構えと、なぜ親は自分自身を責めてはいけないのか理由も含めて、ご紹介します。
お子さんを可愛く思うのであれば、お子さん自身に心配させるような行動は控えるべき理由もわかっていただけるのではないでしょうか。
自分を責めることはやめよう
これは、お子さんが発達障害であるとわかったときだけに限らないかもしれません。
丈夫な体をもって生まれてくることができなかったお子さんを持つ親御さんは、必ずと言って良いほど生んだ自分自身を責めてしまいます。
しかし、それは絶対にやめましょう。
なぜなら、その思いはいずれ知らず知らずのうちに「この子さえいなければ、私はこんな苦労をしなかった」「私がこの子を産まなければ、この子はこんな苦労をせずに済んだのに」という悲しい変化を遂げ、よくない思考に陥ってしまうからです。
そのような思考になってしまうと、子どもと向かい合い、共に成長をすることができなくなってしまいます。
子どもをサポートし、共に成長することは親の役目です。
その役目を担うことができなくなるような環境を作ってしまうことは、絶対にしないように心がけてください。
また、子どもは親の感情を表情などからよく読み取っています。
自分が必要でないという思いが伝わってしまうと、お子さんが大きなショックを受けてしまいますよ。
お子さんを哀れに思わないで!
次に親御さんがよくやってしまう失敗として、お子さんに哀れみの感情を持ってしまうことが挙げられます。
確かに発達障害を持って生まれてきた子どもは他の子より苦労が多いかもしれませんが、しかしそれは成長過程で誰もが通る道が少し早く来てしまっただけだとも言えるのです。
「発達障害だからかわいそうだ」という感情が子どもに伝わってしまった場合、子ども自身がその感情に制圧されてしまう可能性も出てきてしまいます。
発達障害だけではなく、どのような病気を持っているお子さんにも言えることです。
本人たちは毎日を必死で生きているので、心のどこにも「私ってすごくかわいそう」なんて感情を持っていません。
周囲が「かわいそう」という目線で見るから、「私ってすごくかわいそうな人間なのか…」と子どもは感じ取ってしまうのです。
生まれてきたことに感謝できる子に育てることを、第一の目標にしてみましょう。
二人三脚で頑張る準備をしよう
子どもと一緒に二人三脚で頑張るために必要なこと、それは何といっても『愛情』です。
発達障害児はできないことも少なくないため、どうしても他の子より親の愛情を感じにくいところがある上に、傷つきやすいという特徴もあります。
しかし、子どもが悪いことをしたり命にかかわるような危ないことをしたときはきちんと叱りましょう。
「子どもが傷つくから」と【叱る】ことをおろそかにしてしまうと、子どもは良いことと悪いことがわからない大人になってしまいます。
褒めることも愛情ならば、叱ることも愛情です。
両方をバランスよく使いこなすことで、お子さんの心は傷つかずに成長していくのです。
中には、過剰に叱ってしまうという親御さんもいらっしゃるかもしれません。
「また頭ごなしに怒ってしまった」「失敗した」と感じたときは、しっかりと反省し、次からはしないように気を付けてみてください。
お子さんの様子が少しでもおかしいと感じたら、親御さんのほうからお子さんへのアプローチ方法を変えてみても良いかもしれませんね。
アプローチ方法はたくさんありますので、試行錯誤しながら、お子さんに最適な方法を模索してみてください。
誰かが悪いわけじゃない!
発達障害だけでなく、病気や障害を持つお子さんの親御さん全員にお伝えしたいことがあります。
それは、誰も悪くないということ。
病気や障害を持ったお子さんが生まれてくるということは、何かしらその家族に必要なものを持ってきてくれたのだと考えてみてください。
夫婦仲がもっと上手くいくように、みんなが協力できる環境づくりのために生まれてきてくれたのかもしれません。
もしかしたら、神様が親御さんに大きな使命を与えてくれたのかもしれませんし、将来、お子さんがいたからこそ見ることのできる素晴らしい世界がやってくるかもしれません。
病気や障害のために、若いときに苦労したという人もいるでしょう。
私もその一人です。
しかし、若いときに苦労をしたからこそ、現在とても幸せに暮らせていると感じています。
どんな困難なことが起きても、立ち向かうことができるぐらい強くもなりました。
障害のおかげで、現在の私があります。
決して障害や病気が悪い事ばかりではないということを、頭の片隅に置いておいてください。
子どもと一緒に成長するつもりで気合注入!
誰かを責めることをやめ、お子さんと二人三脚で頑張る覚悟ができたら準備万端です。
お子さんを素敵な大人にしたければ、親御さん自身が素敵な大人でなければいけません。
お子さんが成長する姿を見守るだけでなく、親御さんもお子さんと一緒に成長してみたいと思いませんか?
そんな素敵なチャンスをくれたお子さんと一緒に、素晴らしい人生を歩む準備をしてみましょう。
成長するのは子どもだけじゃない!?
子どもは日々色々なものを見て、感じて、様々な発想をし、それを親に伝えてくれます。
親にもたくさんの新しい発見がありますね。
しかし、親がそれを受け入れなければ、子どもは折角の発見を「なかったこと」にしてしまいます。
そうならないためにも、「子どもには子どもの考え方がある」ということを常に頭に置いておき、お子さんの意見や考えを頭ごなしに否定しないようにしてください。
そうすると、今まで一方向しか見えていなかった視界が徐々に広がっていくことを感じていただけるでしょう。
その視界の広がりは、後々社会生活で大きな成果を上げてくれるかもしれません。
発達障害者の発想は、既定路線をはみ出していることも少なくありません。
普通ならば「えっ??」と思われるようなことでも、その中身について深く考えていくと「なるほど!」と言えるようなことも多いのです。
「絶対に○○でなければならない!」という考え方を一度捨ててみましょう。
また、子どもと同じ目線で物事を見てみると、確実に親の視界は広がり、情報も増えていきます。
今まで見たことがない世界観や景色、そして子どもの目線に立った時にしか見えないものなど、たくさんのものが視界に入ってくるのです。
もしかすると、その景色はきれいなものばかりではないかもしれません。
基本的に、発達障害を持っているお子さんは想像力が豊かです。
それがプラスの方向に働いているときは問題ないのですが、マイナスに働いたときは最悪なことが起こります。
いわゆる「負のスパイラル」から抜け出すことができなくなってしまうのです。
「どうしてそんなマイナス思考にばかりなるの?」と疑問を抱いてしまうかもしれません。
しかし、同じ視線に立つことができたならば、どうでしょうか。
お子さんが何に怯え、何に固執しているのかを感じ取ることができるかもしれません。
そうすればお子さんの手助けもできるでしょうし、悩みから助け出すこともできるようになります。
素敵なお父さん・お母さんになるチャンスをつかんでみましょう。
家族一丸となってお子さんの成長を見守ろう!
発達障害児を育てるために必要なこと、それは家族みんなで子どもの成長を見守るということにあります。
お母さんだけ、もしくはお父さんだけの力では成長を見守ることができません。
できることならば、おじいちゃんやおばあちゃんも一緒になって成長を見守ってもらいましょう。
お父さん・お母さんがお子さんの成長過程で悩んだときやつまずいたときに、おじいちゃん・おばあちゃんが答えを持っていたというケースも存在します。
一人で悩んでしまうと、ある一定の思考回路から抜け出すことができなくなってしまうこともあります。
第三者に助けてもらうことによって、肩の力が抜けたということもあるでしょう。
一人でも多く、お父さん・お母さん・お子さんのサポートをしてくれる人を増やしておきましょう。
一人でも多くの人に助けてもらうことで、お子さんはより素敵な大人への階段を駆け上がることができるのです。
もちろん家族だけでなく友人たちとのネットワークも含め、幅広いお付き合いが必要になってくるかもしれませんね。
難しく考えすぎるのはご法度!
お子さんが発達障害だと気づいたとき、「どうやって育てたらいいの?」と不安を抱くのではないでしょうか。
確かに心配事や不安もたくさんあるかもしれませんね。
しかし、あまりにも難しく考えすぎたり、思いつめたりすることはよくありません。
資料なども、参考程度にするぐらいでおいておきましょう。
その理由として、「人間はそれぞれ個性があり、違っていて当たり前」だということが挙げられます。
では、どのようにして育てる準備をすればよいのでしょうか。
下記を参考にしてみてくださいね。
長期的な目標を設定しよう
お子さんの成長を見守るにあたり、長期的な目標を作るとよいでしょう。
一ヶ月や一週間といった短期間の目標を設定するのではなく、ひとつひとつの目標を少し長めの期間を持って達成できるようにしてください。
例えば、自転車の練習。
発達障害児の中には、なかなか集中することができない飽き性の子もいます。
そんな飽き性の子に、毎日何時間も自転車の練習をさせてみたところで、なかなか思うようには習得できないかもしれません。
子どものやる気をそらさないように、そして飽きないようなスケジュール作りが必要です。
どうしても子どもが飽きてしまったときは、一度練習をストップして、気持ちを切り替えてまた再スタートできるようになるまで休憩をはさむとよいでしょう。
また、溜まってしまったストレスを発散できる環境づくりも大切です。
お子さんの話に耳を傾け要望を聞き、お子さんが練習に取り組みやすいように工夫をしてみましょう。
お子さんと同じ目線で物事を考えてみる
上で述べた「成長するのは子どもだけじゃない!?」の項目と重なりますが、次に必要なことは「お子さんと同じ目線に立って物事を見てみる」ということです。
例えば、お子さんが学校へ行く年齢になったとしましょう。
突然お子さんが不登校になったとき、どのように対応しますか?
そのような【困ったこと】に直面したときは、お子さんの気持ちに寄り添い、そして同じ目線で物事を見てみるように意識してみてください。
同じ目線で物事を見た時、なぜお子さんが不登校になるのかという理由を発見することができます。
子どもが何かアクションを起こすということは、言い換えれば必ずどこかに原因があるということです。
親御さんがお子さんと視線の先を合わせることができたとき、どんな問題にも一緒に立ち向かい乗り越え、そしてお子さんの成長を進めることができるでしょう。
親の考えがすべてではないことを理解すべし!
次に注意してほしいこと、それは「子どもの考えていることを親はすべてお見通しである」という考えをやめることです。
これは発達障害があるなし関わらず、すべての親御さんに言えることですが、お子さんに対して「○○ちゃんの考えていることを教えてほしい」という思いをしっかりと口に出すことを心掛けるようにしてみてください。
親が思いを口に出すことで、子どもも話の場を持つことができ、素直に思いを伝えることができるのです。
そうすると、子どもの心の問題や悩みをひとつずつ把握することができますね。
コミュニケーションを中心とした子育てをすることに、力を注いでみてください。
何事も『長期的に考えること』が重要!
発達障害を持つお子さんを育てるときに必要なこと、それは『長期的に考えること』です。
発達障害を持つ子どもの中には「要領のよくない子」が多く、「○○ちゃんはできているのに、どうしてうちの子は?」と考えてしまいがちです。
そんなふうに思ったときは、ぜひ下記を参考にしてみてくださいね。
「今すぐできる必要はない」と考えて
お子さんを育てるとき、どうしても他のお子さんと同じペースでないと不安で仕方がないという親御さんもいらっしゃいますよね。
しかしそれは、発達障害を持つ子どもにとってデメリットでしかなく、そのストレスに負けてしまう子どももいるのです。
そうならないために必要なこと、それは子どもに対して「いつかできるようになったらいい」というゆとりを持った対応です。
できるようになるまでの期間は長いかもしれませんし、短いかもしれません。
子どもが自分のペースを守ることのできる環境づくりを意識し、徹底してみてください。
親御さんがどっしりと構えていれば、お子さんは安心して日々成長することができますよ。
「できなくてもいいじゃない」という考えが子どもを大きくする
お子さんが不安に感じているとき、親御さんはどのようになだめていますか?
ほとんどの親御さんが「大丈夫だよ」という言葉をかけるのではないでしょうか。
健常児であれば「大丈夫だよ」という言葉はプラスに働きますが、発達障害児にはマイナス思考に上乗せするように、マイナスの言葉として響いてしまう場合もあるのです。
☆例として:私の実体験 (大学受験のときの話)
試験を受けるたびに、「落ちたらどうしよう? どうやって親に言い訳しよう? 落ちることで大きなダメージをこうむりたくないから、最初から落ちても良いように心の準備をしておこう」と自分に言い聞かせていました。 案の定、前期試験は全滅でした。 滑り止めも受けずに挑戦しましたから、そのまま後期試験の勉強がスタート。 そして後期試験が始まる直前、母から「落ちてもいいから、後悔のないように試験を受けてきなさい!」と言葉をかけられました。
私はプレッシャーから解き放たれ、前期試験よりも良い成績を取ることができました。 |
上記の経験から私は、何かに怯えているお子さんに効果的な方法、それは「ダメだったとしても恥ずかしいことではない」と伝えることだと感じました。
「できなくても良いじゃない!」という考え方がお子さんを救うと思ってみてください。
子どもの抱える劣等感を和らげる努力をしよう
発達障害児は常に色々なことに劣等感を持っている可能性が高く、大人たちには想像がつかないような小さなことに怯えているケースがほとんどです。
大人からすると「そんなことで?」と思うことでも、子どもにとっては重大なことだという場合もあるでしょう。
場合によっては、自身の生死にかかわるような大問題だととらえている子どももいます。
そんな時は、子ども目線で物事を見るようにして、何にそんなに怯えているのかを考えてみてください。
子どもとのコミュニケーションに時間を注ごう
発達障害を持っていると、日々の生活の中で叱られた・責められたという経験がどうしても多くなってしまいます。
お子さんの自尊心を傷つけたり、やる気を削いでしまったりしないように「どうして叱られるのか」理由や原因を説明する必要があります。
その時間を作るためにも、コミュニケーションに重点を置いてあげるようにしてみましょう。
悩みや恐怖を一緒に理解してあげよう
お子さんが何かをしたとき、どのように言い聞かせていますか?
大声で怒鳴る人や、お子さんを叩いてしまう人もいるかもしれません。
しかし、お子さんが暴力をふるったわけではないにも関わらず親御さんがお子さんを叩いてしまうと、そこで親子の信頼関係が崩れてしまいます。
そうならないように、体罰よりも【お子さんの抱える悩みや不安をしっかりと理解する】ことを第一に考えてみてください。
子どもが親に叱られるようなことをしてしまうとき、子どもたちは何か問題を抱えており、SOSを出している場合もあるのです。
それを親御さんがいち早く発見することで、もしかしたらその問題を早期に解決することができるかもしれません。
コミュニケーションを取ることで子どもに近づける
毎日の会話をおろそかにしていませんか?
子どもにとって「話す」ということは、「記憶をきれいに整理する」ことだとも言えるのです。
また、学校生活や日々の生活の中で困っていることや悩んでいることなど、話さなければ気付くことのできなかったことに注意を向けることもできるでしょう。
コミュニケーションは、子どもが健やかに成長するために欠かすことのできない手段でもあります。
普段からよく会話をするよう心掛け、子どもの話を聞いてあげることで、子どもが何を思っているのか理解することができるでしょう。
手を貸すシチュエーションを見極めよう
発達障害児だけでなく、病気を持つお子さんの親御さんにも言えることです。
お子さんのことを思うならば、あまり手を貸さないようにしてみてください。
お子さんもいつかは成人して一人で生活をしなければならないのです。
心配事もたくさんあるかもしれませんが、できるようになるまで待つという姿勢を忘れないようにするとよいでしょう。
またどうしても手を貸さなければならないシチュエーションに直面したときは、思いっきり手を貸してあげましょう。
メリハリをつけることで、お子さんの忍耐力や思考力がアップする可能性が考えられますよ。
健やかに成長してくれることに感謝をしよう
子どもが生まれてきたときに、誰もが「ただ生まれてきてくれただけで感謝」だと言いますよね。
しかし、生命の大切さに感謝をしていたはずなのに、人間というものは時間が経つにつれて様々な欲望に埋もれてしまうことも少なくないものです。
そんな欲に勝つためには、どうすればよいのでしょうか。
💡「生きているだけで大満足!」これがみんなを楽にする魔法の言葉
お子さんが成長するに従って、その姿を見て色々なことを望む人も少なくありません。
学歴や性格・その他スポーツなど期待すればきりがありませんね。
しかし、実際にお子さんが生まれた時、そんなにたくさんのことを望んでいたでしょうか。
無事に生まれただけで幸せだったのではないでしょうか。
生きていれば苦しいことも、楽しいことも両方が起こりえます。
「生きているだけで大満足!」だと思うことがができれば、お子さんだけでなく親御さんの心も軽くなり、前向きに歩み続けるができますよ。
生きていることに感謝をするということは、お子さんの元気な姿を見るだけで幸せになれるということでもあります。
今の時代、いつ何が起きてもおかしくないとも言えるでしょう。
そんな中でも、お子さんが元気で明るく過ごすことができることを幸せと感じてみてください。
明るく、前向きで幸せな生活を送ることができるようになりますよ。
毎日をポジティブに過ごすよう、意識してみてください。
最後に
いかがでしたでしょうか。
すべての内容から言えること、それは発達障害を持っているお子さんもそうでないお子さんも育て方は同じということです。
何ひとつ大きな違いはありません。
飴と鞭の使い分け、愛情のかけ方など発達障害を持たない子の子育てと何も違うことはないのです。
誠心誠意、十分すぎる愛情とコミュニケーションを大切にして子育てをしてみてください。
親御さんが思っている以上に素敵な大人へと成長してくれるお子さんの姿を見ることができますよ。
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