【amazon評価】★★★★★★★
問題行動を起こす子どもたちには「見えていない」「聞こえていない」ことがあるのではないかという視点から、ソーシャルスキルトレーニング(SST)以前の、見ること、聞くことについてのトレーニングがたくさん紹介されています。
発達障害児を育てる親御さんなら、家庭でSSTができたら……と考えた経験ありませんか?
私は、それぞれの息子に自宅でSSTを行ってみようとしたこともあります。
しかし、どちらの子もうまくいきませんでした。
子どもたちが集中できる時間は限られているし、長い時間かかるトレーニングにはまず乗ってきてくれないことが多いです。
その点、この本に紹介されているトレーニング方法は1分でいいため、短い時間だけでトレーニングできます。
また、親がこれを知っておくことで生活の中で似た状況やタイミングで、構えずに遊びの延長のようにトレーニングをしてみることができます。
タイトルは「教室でできる」となっていますが、これをやってください!と先生に本を丸ごと押し付けるのは少し違うかなと感じます。
教室で子どもが困っていることがあって、それをどうにかして解決しようとする時、この本と発達検査の結果などをもっていくのがよいのではないかなと感じます。
発達検査の結果の苦手な項目を補うことができるトレーニングを選び、折を見て教室でもそのトレーニングをとり入れてもらうことで、学校でもトレーニングの機会を得ることができます。
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