【amazon評価】★★★★★
小学校高学年になっても、長男の友人とのトラブルがおさまらず、手が出ることも減らなかったため、この本を読みました。
これは、暴力などの問題行動を起こしてしまった子どもと、問題行動で被害を受けた側の人の話を見ながら、どのような介入をすることが効果的なのか、その理由は何なのかをストーリー仕立てに解説した本です。
一番のポイントが、「子どもたちはやり方さえ分かればよい行動ができる」というところです。
「やる気を出せば」ではなく、「やり方が分かれば」なのです。
その部分を間違えたまま子どもの問題行動に対処していても、子どもと指導する側の大人との間には大きなすれ違いがあるため、どちらも自分の考えを理解してもらえず平行線で終わってしまう、ということをこの本では解説してくれます。
やる気の問題ではないのだと理解するのに役立ちました。
著者がアメリカ人で、アメリカの学校での事例を使って書かれているため、少し違和感のある部分もありましたが、CPS(問題解決コラボレーション)という手法を使って、子どもたちがいまのクラスでうまくやっていくための対処例が書かれています。
これらの事例を読むことで、長男が問題行動を起こしたときに、「なんでそんなことするの!」よりも前に、「本当は何がきっかけだったのか」、「本当に困っていることが他にあるのではないか」と意識して疑うことができるようになりました。
どのような問題行動にも理由があるのだということを考えられるようになりました。
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