【仕事をしているADHDの大人必見】職場でのお悩み実例とその解決方法

職場での悩み

多くのADHDの大人は、仕事の場面において様々な悩みを抱えているでしょう。
例えば・・・
・人間関係が上手に築けない
・正確性やスピードを求められる仕事がこなせない
・咄嗟の判断を求められても答えられない
・時間やスケジュールの管理が行えない
・やるべきことが沢山あると余裕がなくなる

これらをうまく行うためには、

  • 自分の特性を知り、
  • 苦手なことを把握して、
  • 事前準備・対策をとること

が重要です。

この記事では、ADHDの人の仕事における悩み事を紹介し、その解決法について具体的に説明しています。

解決法があなたのヒントとなり、明日からの仕事が少しでも楽になれば幸いです。

1-1.職場での人間関係

コミュニケーション下手
コミュニケーションとは、相手がいての会話のやりとりです。

よって、ただ一方的に自分が話すだけでは成り立ちません。

コミュニケーションを円滑に取るには、

・相手の言わんとしていることを理解する
・相手の言葉の意図を想像する
・どのように話せば相手に伝わるかを考える
・自分が放つ言葉で、相手がどのような気持ちになるかを考える

が必要です。

つまり、頭の中で言葉のやりとりの計画を立てて話すことがコミュニケーションです。

しかし、ADHDの人は計画を立てることが苦手なために、これが困難になります。

計画を立てる前に頭に思い浮かんだことを実行してしまいます。

また、会話中でも自分の考えで頭の中がいっぱいになったり、他のことに気を取られがちです。

コミュニケーションを取る際に、このような状況に陥ったことはありませんか?

相手のことを思いやらない発言
相手の意図とはかみ合わない発言
相手の話を聞いていないような態度
一対一なら良いが、大勢になると話すタイミングがわからない
プライベートでの付き合いに発展するのが面倒で、会話の途中で逃げ出したくなる
仕事に関する真面目な会話はできても、世間話になった途端に何を話せば良いかわからない

職場の上司や同僚との関係性は、コミュニケーションでつくられます。

よって、コミュニケーションが苦手なADHDの人が、人間関係を上手く築けないことはよくあることです。

気づけば、自分だけが蚊帳の外ということもあるでしょう。

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1-2.職場での人間関係の解決法

基本、一人で進めて完結する専門的、職人的な仕事がおすすめです。

一人でできる専門的、職人的な仕事
・ライター
・イラストレーター
・学者、研究者
・ポスティング
・トラックの運転手  etc

また、誰でも自分の雰囲気に合う職場、合わない職場はあります。

面接や見学の際に雰囲気を見極めることが、後々の人間関係で悩まないためにも大切です。

その上で、人間関係を解決するポイントを3つ提案します。

ポイント1:必要最低限のイベントにのみ参加する

職場全体の新年会や送別会などのイベントは参加するが、一部のグループやプライベートな関わりは一切持たない、と割り切って接する方法です。

「この人はプライベートな話はしない」という印象をみんなに持たせて、それを突き通します。

ポイント2:聞き役に徹する

コミュニケーションをとる際、基本的には聞き役にまわり、要所要所でのみの発言に留めます。

これは腕が必要となりますが、聞き役に徹することにより、味方をつくれるかもしれません。

ポイント3:フォロー役をみつける

職場で力がある人を自分の味方につけ、自分のフォローに回ってもらうと楽です。

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2-1.正確性・スピード性が求められる単調な仕事

単調な仕事
ADHDの人が苦手とすることのひとつが、

「正確に、スピーディ―に、同じ仕事を繰り返すこと」

です。

まさに、工場のラインに立つ仕事や、お金に関わる仕事などが当てはまります。

仕事をしていて、このような事を感じたことはありませんか?

ケアレスミス
うっかり忘れ
不注意
集中力のなさ
飽きやすさ
疲れやすさ

ADHDの人は上記の特徴がみられるので、単調な仕事、正確性を追求される仕事、スピードを求められる仕事は向いていません。

一方、自由度が高く、自分のペースで進められる仕事は得意です。

ただし、予定を先延ばしにしてしまう傾向がある人や、自分で計画を立てるのが苦手な人は、

「いつまでにここまで仕上げる必要がある」

という大枠がきまっている仕事の方が取り組みやすいでしょう。

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2-2.正確性・スピード性が求められる単調な仕事の解決方法

まずは、仕事に就く時に正確性・スピード性を求められる仕事に就くことは避けましょう。

自分の苦手ポイントを理解し、苦手なことが求められる仕事は選ばないということも大切です。

それでも、正確性・スピード性が求められる単調な仕事に出会ってしまった時、どうすれば良いでしょうか。

ここでは2つのポイントを提案します。

ポイント1:十分な時間を取る

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まずは、時間の余裕を持って取り組みましょう。

自分は他の人よりも時間がかかることを自覚して取りかかる必要があります。

そして、「面倒」という思いは封印し、ひとつひとつの工程ごとに確認作業を入れましょう。

ポイント2:休憩を取る


飽きて手が止まるようであれば、一旦休憩をはさみましょう。

休み休みでも良いので、確実に取り組むべきです。

取りかかる前に、明確な区切りを決めるのもオススメです。

・「何時まではこの仕事をする」と決める
・タイマーを用いて「20分間は作業を続ける」  etc

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3-1.咄嗟の判断を求められる仕事

ADHDの人は、咄嗟に判断を求められることが苦手です。

仕事中、こんな事で悩んだことはありませんか?

ふいに意見を求められた時、よく考えずに答えてしまい後悔する
反射的な受け答えをしてしまったばかりに、後々困る
電話応対が苦手

ADHD
特に、電話の受け答えを苦手とする人が多いでしょう。

なぜなら、電話は会話の理解に時間をかけられません。

また、情報をじっくり整理してから自分の答えを出すことができません。

情報の整理が追い付いていないのに、

「答えを求められている」 = 「返答しなければ」

となって、焦って応えてしまうのです。

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3-2.咄嗟の判断を求められた時の解決方法

ここでは、咄嗟の判断を求められた時の4つのポイントを提案します。

ポイント1:整理する時間をもらう

調べる

自分の中で情報がまだ整理できていない時、もう少し時間が欲しいという時、

答えを性急に出さない
「確認してから、後でご連絡してよろしいでしょうか。」と了承を得る

と良いでしょう。

誤った答えをその場で伝えて、後から訂正するよりも、

正確な答えをしっかり確認して、後から伝える方が大事です。

ポイント2:事前準備

ADHD
また、事前準備も大事です。

咄嗟の判断が難しいのであれば、先に起こることを予測し、答えを用意しておくと良いでしょう。

・こういうことを聞かれるかもしれないから、上司に確認しておく
・ここがよくわからないから、自分で確認しておく
・会議の場では、自分の話すことはメモで用意しておく  etc

十分な事前準備を行うことにより、いざという時に慌てたり、焦ることも少なくなるでしょう。

ポイント3:マニュアルの準備

自分の中でマニュアルを用意しておくのも良いです。

更に、わからないこと、自分では解決できないことがあった時、
誰に確認するかなど、困った時の対処法をいくつか用意しておくと安心です。

ポイント4:FAXやメールの活用

電話が苦手な場合は、目で見て文章を確認できるFAXやメールを連絡手段として用いることも良いです。

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4-1.やるべきことが増えるとパニックになる

ADHDの人は、一度にたくさんのことを同時進行することが苦手です。

イレギュラーな仕事を頼まれた時、仕事が立て込んでいる時、こんな事で悩んだことはありませんか?

パニックになって、どれも仕事が手に付かない
どれから手をつければよいのかわからない
やり始めたが、全て中途半端なままで、結局どれも終わっていない

一般的には、やるべきことがたくさんある場合、優先順位が高いものから片づけていきます。

そのためには、納期や仕事の重要度と照らし合わせて、優先順位をつけることが必要です。

しかし、一度に色々な情報を処理することが難しいADHDの人にとっては、簡単なことではありません。

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4-2.やるべきことが増えてパニックになる時の解決方法

やるべきことが多い時は、書き出しと手順がポイントになります。

書き出し

やるべきことを一旦すべて書き出してみましょう。
以下の3点を書き出します。

仕事内容
納期
仕事の優先順位

優先順位がわからない場合、何を優先すべきかを上司や同僚に確認しましょう

後から「あれ、まだできてないの? 何でこっちを先にやったの?」と言われるよりも、
先に確認しておく方が賢明です。

「そんな事いちいち聞かなくても、、、」と思われても、失敗するよりは良いでしょう。

また、「やるべきことを一枚一枚付箋に書いて貼り、やり終わったら付箋を外していく」
という方法もあります。

しかし、この方法は付箋の管理ができず、付箋をなくしてしまうという事態に陥るケースもあります。

ですから、1枚の大きな紙に1番から順番にやるべきことを書く方が、見やすく確実でしょう。

手順

1.優先順位1番の仕事から順番に確実に終わらしていく

2.終わったらその都度、提出・報告し、チェックを入れる

3.次の優先順位の仕事に取り掛かる

並行して複数の仕事を進めるのではなく、1つずつ確実にこなしていきましょう。

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5-1.時間・スケジュール管理

ADHDの人は、時間やスケジュールの管理が苦手です。

スケジュール管理において、こんな事で悩んだことはありませんか?

予定を忘れる、または間違える
納期を忘れる、または間違える
ダブルブッキングしてしまう
イレギュラーな仕事が入った時、スケジュールを組み直せない

ADHDの人は

チャイムが鳴って、今からは○○する時間
チャイムが鳴り終わって、○○の時間は終わり

と学校のように区切りがあり、1日の枠組みが出来上がっている方が動きやすいでしょう。


しかし、実際の仕事の場面では、後から後からイレギュラーな仕事が入ってきます。

イレギュラーな仕事が入ってきた時、いつもとは違うタイムスケジュールで動かなければいけませんが、ADHDの人は瞬時にスケジュールを組み直すことが難しいです。

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5-2.時間・スケジュール管理の解決方法

ADHDの人は、「スケジュールを書くこと自体を忘れてしまう」という人が多いです。

また、「書いたスケジュールを確認し忘れる」という人も多いでしょう。

そこで、

  ・仕事が入る度に、スケジュールを書き込む
  ・スケジュールを確認するタイミングを決める

という2点をまずは習慣化して下さい。

仕事が入ったタイミングでスケジュールを書き込まなければ、その仕事は忘れてしまう可能性があります。

また、書き込んだスケジュールは確認しなければ意味がありません。
「朝昼晩」、「トイレに行くタイミング」など、確認しやすいタイミングを見つけましょう。

更に、スケジュールを作る時のポイントとして

  ・書き込みが簡単で、ひと目で見てわかりやすい
  ・その仕事が「変更不可能」か「変更可能」かを区別する

という2点があります。

継続するためには簡単が一番です。

自分なりのフォーマットを作って、自分が把握しやすいように見える化してもいいですね。

また、イレギュラーな仕事が入った時にスケジュールを組み直せるように、その日時までに必ず終わらせる必要がある仕事なのかどうかを識別できるマークをつけておくのも良いでしょう。

最後に、予定・スケジュールの管理ツールを紹介します。

一般的には、手帳ですが、次の2つを活用することもできます。

卓上カレンダー

卓上カレンダーは、広げなくても書き込め、ひと目で予定がわかります

タイムスケジュールは難しいかもしれませんが、ざっくりとした予定や、To Doリストの記入には適しているでしょう。

卓上カレンダーを持ち歩くのも良いですね。

スマートフォンのアプリ機能

ADHD
今はスマートフォンのアプリが充実しています。

タップやマイクに喋るだけで簡単に入力でき、事前に通知してくれるアラームやリマインダー機能もあります。

これらの機能を有効活用するのも一つの方法です。

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まとめ

ADHDの人は、「一生懸命やっているのに、どうして上手くいかないんだろう」と、苦労したり、悩むことも多いでしょう。

でも、ADHDの特性から、苦手なことは、何度繰り返しても苦手です。

同じやり方で繰り返しても、解決できることではありません。

ほんの少しの事前準備と対策で、随分と仕事が行いやすくなります。

また、始業時間より早めに出勤して、一日の流れを確認・準備しておくだけでも、スムーズに仕事に取り掛かれるはずです。

「そんな準備までしてるの?」と何食わぬ顔でササッと片付ける同僚は横目に置いといて、「これが自分の仕事のやり方だ」と自分のやり方を貫きましょう。

仕事での失敗はストレスとなり、自信をなくすきっかけとなります。

次に同じ仕事を行うことも億劫となります。

事前準備や対策で失敗を減らし、ストレスや自信を失う機会を減らすように、仕事と向き合っていきましょう。

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