目的:見通しを示し、気持ちの切り替えをスムーズにするため
気持ちの切り替えが苦手だった息子。
未就園の頃、特に苦労していたのが公園遊びを切り上げさせることでした。
例え3時間、4時間と十分に遊んでいても、機嫌よくスムーズに遊びを切り上げて帰ることができず、泣き叫ぶ息子を羽交い絞めにして抱えて帰る様はとても異様。
この気持ちの切り替えの苦手さが、公園通いが憂鬱になった理由の1つでもありました。
そんな時、療育に通い始めて気持ちの切り替えには時計を使った視覚指示が有効だということを知ったのです。
早速、日常生活でも活用しようとアナログ時計をいろいろ探しました。
その中でも、「これは!」と感じたのが発達障害児用の時計「タイムタイマー」です。
これは、「いま半分まで終わったから残り半分」「あと少し」ということを一目で視覚的に分かりやすくサポートしてくれるものです。
「もうすぐ終わり」という心の準備をさせるだけではなく、退屈なことを我慢しているときに「あとこれぐらいで終わる」ということを赤い色で実感しやすくしてくれるもので、時計の読み方がまだわからない小さい子どもでもわかりやすく、役に立ちそうだと思いました。
タイムタイマーと散々迷った結果、我が家では全く違ったスマホアプリをダウンロードすることにしました。
非常に迷いましたが、何よりも持ち運びの手間がない、ということが決め手になりました。
もちろん、発達障害向けではなく、普通のスマホアプリなので機能はアナログの時計表示だけです。
しかし、「長い針が数字の○まで来たらおしまいだよ。いま△だからあと少しだね」というやり取りを取り入れるだけで、気持ちの切り替えが驚くほどスムーズになり、子どもとの外出がとても楽になったのです。
もともと公園にある大きな時計を指差しして残り時間を確認するということはしていたのですが、共同注視が弱い息子にとって指示が入りにくく、あまり有効なものではなかったのかもしれません。
しかし、目の前で数字を確認できるスマホアプリは分かりやすく、お互いにストレスを感じることが少なくなりました。
さらに、アナログの時計表示だけというシンプルな構成が集中しやすく、指示を聞いてもらいやすくなった要因にもなるのかなと思います。
もちろん、幼稚園の入園式や冠婚葬祭の場面などではタイムタイマーのほうがよかったかな、と思うこともあります。
しかし、残り時間の提示は手描きや手作りのツールでも代用が可能です。
このようなツールをうまく組み合わせて、気持ちの切り替えをサポートしていきたいと思います。
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