苦手が「できる」にかわる!発達が気になる子への生活動作の教え方

苦手が「できる」にかわる!発達が気になる子への生活動作の教え方
【著者】鴨下賢一(編著)、立石加奈子、中島そのみ(著)
【amazon評価】★★★★★★★★

発達凸凹のある人には、手先の細かい動きや、体を使った大きな動きが苦手だという人が多くいます。

我が子もそのタイプで、お箸やハサミ、鉛筆を握るなどの日常動作、ボールを投げたり自転車をこいだりなどの運動をスムーズにこなすことができません。

こういった本人にとって苦手なことは、やみくもに繰り返し練習させるだけでは上達していかないということは、数々の失敗を経験してきて分かったことです。

この本では、そういった観点から、子どもそれぞれの上手くいかない原因を探り、個々に合った支援方法を見つけて実践していくための具体策がたくさん載っています。

手掴み食べをする月齢などのアドバイスもあるため、早い時期に読んでいたほうが子どもにとって優しい生活を過ごすことができそうです。

体を洗うこと、排泄の動作、衣類を着ることなど、生活と切り離せない体の動きのサポート方法は、本当にもっと早く知りたかったと思えることばかりでした。

現在自分が行っている完成形をやらせようとせず、子どもの段階を見極めてから次の動作へ移行することが自尊心を育てる上でとても大切なことなのだと学びました。

どうしても焦って早くできるようになってほしいとペースを大人に合わせてしまいがちなので、上手くいかないことは、今一度子どものレベルを冷静に見直して課題を設定しなければならないなと感じました。

コメント