【amazon評価】★★★★★★★
ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士、柔術家である著者が「障害を持つ子の親が、安心して先に死ねる社会を作る」ために書いた本です。
この問題は私も長男が診断された時からずっと頭にあったことですので、この本が少しでも参考になるかもしれないと思って手に取りました。
お金のプロであるファイナンシャルプランナーの筆者が、自身のご長男が自閉症であると診断されたことをきっかけに巡り合った、同じ障害児を育てる親御さんたちの「将来の心配」の声を聞いて書くことにしたこの本。
相続や贈与などの具体的なお金の残し方、住居についてや保険についてなど、家庭のお金に関するプロによる解説が載っています。
一般的な家庭向けの本とは違い、子どもに障害があることを前提として、どの程度の貯蓄が必要なのか、どのような心配をしなくてはいけないのかなど詳しく書かれています。
障害児を育てる家族向けであるこの本は、これからのことを考える読者にとって大変役に立つものだと感じました。
我が家はひとり親家庭なので家のことや貯蓄についても少し違ってくるのですが、筆者が自身の子どもや周りの家族を見て感じた「将来への不安」を少しでも小さくするために活動してくれていることに感銘を受けました。
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