目的:視覚指示を取り入れて伝わりやすくするため
見通しがつきにくいという困り感を持っている息子。
特に3歳を過ぎるまでは予定変更を受け入れられず、パニックを起こしてしまうことが1日に数回ありました。
療育や周囲の先輩ママに聞いて取り入れるようになったのが「スケジュールボード」や「ホワイトボード」です。
我が家では、100円均一のお店で購入しました。
まず、スケジュールボードですが、これは療育でその日のプログラムを視覚的に表示しているのを真似て始めました。
応用して、一日のスケジュールを説明するのに使うようにしたのです。
例えば
- 電車に乗る
- ○○で遊ぶ
- △△でお昼ご飯を食べる(もしかしたら□□になるかも)
- 電車に乗る(時間によってはバスになるかも)
- スーパーで買い物
- 頑張ったら帰ってからおやつ
このように書いて、お出かけ前には必ず流れを確認するようにしました。
もちろん、ひらがなが読めるようになるまでは写真を貼ったり絵を描いたりして、わかりやすく工夫していました。
また、予定変更を息子に受け入れてもらいやすくするため、変更の可能性がある場合はその旨も書いて、心の準備を促しておきます。
こうすることで本人なりの見通しの中に別の可能性があることも認識され、パニックになりにくくなりました。
慣れてくると、口頭だけでスケジュールや変更の可能性を分かってくれるようになり、外出先でも急な予定変更に対応できるようになりました。
初めは少し手間に感じることもありましたが、こうしたスモールステップを踏んでいったことで普段の生活がとても楽になりました。
次に、ホワイトボードですが、その子の特性に応じて色々な活用方法があるようです。
我が家の場合は、息子がひらがなが読めるようになってからどうしても伝えたいことがあるときに使っています。
例えば、お友達とケンカをして帰ってきたとき、ホワイトボードにケンカの理由や相手の気持ちなどを書き出して一緒に考えます。
大切なルールを守れなかった時も同様です。
言葉だけでやり取りをするよりも、実際に書いて整理して目で見て分かるようにすると、分かりやすく納得しやすいようです。
ただ、マイナスなことを書く場合はその分インパクトも強くなるため、注意したことの3倍褒めることも書くようにしています。
他にも、ホワイトボードやスケジュールボードは朝の支度や生活習慣を覚えさせるのにも役立っています。
例えば、幼稚園に通い始めたばかりの頃、朝から遊びに夢中になっている息子を着替えさせ、支度を済ませて時間までに家を出るのは至難の業でした。
しかし、支度の手順など「やること」絵と簡単な文でわかりやすく提示すると、自分で準備ができるようになったのです。
息子には決めたルールは守りたいという特性があるため、一旦習慣化してしまえばこっちのもの。「帰ってきたらすること」などもホワイトボードに提示し、身に付けさせました。
息子に発達障害の疑いを持った頃から、発達障害の子には「視覚優位」の子が多く、視覚的なサポートが有効だと聞いていました。
しかし、「うちの子には場面を記憶する能力はないし、視覚的なサポートはあまり有効ではないのかも…」と思っていました。
しかし、実際に取り入れてみると良い方に状況は一変。
視覚的に優れているから有効、ということではなく、趣旨は苦手な情報選別を視覚的にサポートすることにあったのだと分かりました。
ホワイトボードなどの視覚的なツールを使ったサポートは、なくてはならないものになっています。
また、お友達の家に行くと、新しい使い方があったりして、とても参考になっています。
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